アンヌヴォワ庭園 :日通ペリカントラベルネット ベルギー店さんの旅行ブログ
フランス様式、イタリア様式、イギリス様式の共存する自然の落差がもたらす流水だけを使う泉水庭園です。庭園には地下や地上に水路網が張りめぐらされており、全長400メートルの大水路から流れ出す水が城館を取り囲む傾斜面を流れていきます。
このアンヌヴォワ城と庭園はある一家の歴史そのものです。1758年から1776年まで20年近い時間をかけてシャルル・アレクシス・ド・モンペリエの着想によって造られました。18世紀末には彼の息子ニコラ・シャルルによってオリジナルを損なうことなく、さらに手が加えられました。つい最近までアンヌヴォワ城とその庭は15世紀まで遡ることができる一家、ド・モンペリエ家の所有でした。現在のニコラ・シャルル・ド・モンペリエ氏は1696年以来、その16代目にあたります。
【城館】何度もの増改築を繰り返して完成した城館はルイヨン渓谷に沿って城全体が緩やかなカーブを描いています。もともとハロワ家所有のもので、ジャン・ド・モンペリエの所有となるのは1696年のことです。
【トリトンの噴水】17、18世紀の庭園芸術にはグレコ・ローマンの神話が大きく影響しています。この水を吹くトリトンもネプトゥヌスの息子のひとりです。その上方には調和、男性美、精神の気高さ、文化の神であるアポロンがいます。
【大遊歩道】一連の毛氈花壇の突き当たりに「四季」を題材とする騙し絵彫刻が4体あります。これは幼少期、青年期、壮年期、老年期という人生における4つの時期を表しています。
【ミネルヴァの小部屋】像の立つ小部屋で奥行きをだす手法は18世紀の庭園によくみられたものです。この小部屋の像は18世紀の作品で、リエージュのド・トンベイによるものです。気高い思想、文学、芸術、英知、そして知性を象徴する古いローマの女神ミネルヴァを表したものです。この女神は後にギリシャ神話の女神アテネと同一視され、ここで見られるような戦の女神とみなされるようになりました。
【小水路】全長168メートルあるこの小水路に対して垂直な城の出っ張り部分が美しいレンガのファサードを見せています。城の内部からはこの小水路によって壮大な遠近感が得られるようになっています。
【大水路】城館を眼下に見下ろす大水路は庭園内の泉水の貯水池として機能しています。必要な水圧を供給するのは連結管の原理です。水源はルイヨン渓谷の対岸にあるフォントニーの泉で穏やかな勾配ををかけて谷を迂回する径1.6メートルの導管を通って大水路まで水が届く仕掛けになっています。高さ10メートルに及ぶ堤防は地形が過度の落差をつけていたところに築かれたものです。
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