2005/06/10 - 2005/06
559位(同エリア1168件中)
はるる!さん
南フランスの高級住宅街の中にあって、マルク・シャガール自身が設計したと言う美術館に行きました。晩年の彼が愛していたニースの街の高台に立つ美術館は、フラッシュなしが原則で館内撮影もOK!でしたので、たっぷりと映像でご報告。
正式な名称は国立マルク・シャガール聖書の言葉美術館。
(Musee National Message Biblique Marc Chagall)
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☆シャガール美術館への石畳の坂に立つ道しるべに従って、高級なアパルトマンの続く歩道を歩きました。
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午前中でも、良く晴れていたので、南ふらんすらしい6月の強い陽射しでした。
ミュゼ・シャガールといっしょに、その先にあるミュゼ・マチス(マチス美術館)の表示もある道しるべには、ローマ時代の遺跡公園なども案内されています。 -
これは、シャガール美術館前の、きれいなバス停留所。
Nice Ville駅から市バス15番で約5分、Musee Chagallで下車すると、もう目の前に美術館があります。 -
バス停付近の町並み。
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観光客たちの団体バスも横づけされていました。
向かって左側に進んで行くと、シャガールに逢える美術館入り口があります。
見学ルートの関係で、いつも朝一番のこの時間にツアー客が集中するようですが、旅行社の都合なのかなあ・・。
それとも、美術館の要望でしょうか?! -
この週末。
土曜の夜は配偶者とふたりで、映画を見に行ったので、日曜日は庭の手入れと、食料や日用品の買いものをしただけで、あとは出掛けずそれぞれ好きに休んでいました。
数年前まで、こどもたちの声でにぎやかだった家のなかは、すっかり静かです。 -
ゆったりした気持ちで、2005年の5月に刊行された谷川俊太郎さんの新しい詩集「シャガールと木の葉」を読みました。
もう25年ほど前に、宇都宮市内にあったKというライブハウスで、氏をゲストに招いた詩の朗読会があって、いちどだけはるるも自作の詩みたいなもので同じステージに立ったことがありましたが、今も変わることのない【谷川俊太郎】という感性と知性のきらめきを持った存在に、まぶしい思いを抱きます。 -
冒頭に出て来る、表題の「シャガールと木の葉」を始めとする44の詩篇で構成され、菊地信義さんの装丁した上製本です。
くりかえし、ゆっくりゆっくりと、ことばのひとつひとつ、美味しく味わいながらページをめくります。 -
貯金をはたいて買ったシャガールのリトの横に
道で拾ったクヌギの葉を並べてみた
値段があるものと
値段をつけられぬもの
ヒトの心と手が生み出したものと
自然が生み出したもの
シャガールは美しい
クヌギの葉も美しい -
(中略)
シャガールを見つめていると
あのひととの日々がよみがえる
クヌギの葉を見つめると
この繊細さを創ったものを思う
一枚の木の葉とシャガール
どちらもかけがえのない大切なもの -
流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる
今日が永遠とひとつになる
窓の向こうの青空にこころとからだが溶けていく
・・・この涙はどこからきたのだろう
谷川俊太郎「シャガールと木の葉」より -
エントランス正面の壁の大理石プレートに刻まれた、シャガール直筆の言葉とサイン。
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美術館の入り口近くにある、ミュージアムSHOPに並ぶ、ポストカードたち。
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絵画の他に、彼自身がデザインした静謐なステンドグラスも見逃せない。
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彼独特の<シャガール・ブルー>がうつくしいステンドグラスの大輪の花
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独特の色彩感覚と一種空想的なモチーフで知られるマルク・シャガールの作品を200点以上所蔵する美術館。
主に聖書をテーマにした作品のコレクションが多いなかで、特筆すべきは「聖書のメッセージ」と題された17点の絵からなる傑作。 -
これは実に20余年の年月を費やして描かれた超大作で、その迫力は見る者を圧倒します。
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シャガールがこの連作「聖書のメッセージ」をフランス国家にそっくり寄贈したことが、シャガール国立美術館設立の大きなきっかけになった。
これは、そのなかの1点。 -
近づいてよく見てみると・・・女性がりんごらしきものを手にしているのが判ります。
アダムとイブの、失楽園をテーマにしている作品だったのですね。 -
池を挟んだ白い壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルの大作「天地創造」が。
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