チュニジアは今日も晴れだった15　「カルタゴで旅納め」

2008/01/12 - 2008/01/12

旅の最後はローマと戦った地、カルタゴへ。

カルタゴって、チュニジアなんて何処にあるか知らない人でも「聞いたことある」地名なんだそう。

へぇ〜・・

そんなこと知らないあなた、歴史にとんと疎い私と同じ知識レベルです（笑）。

エリア カルタゴ(チュニジア)

また例の「カメラ券」が必要で、これまたスーパーで観光に使えない小銭をたっくさん前日掴まされた私。

前回のエル・ジェム以上の組み合わせで窓口のオヤジに渡すと、また
「フフッ」と笑われる。

こんなことする日本人はいないの？

だって、使えない小銭もったいないじゃない？？

これはかつての軍港。

ここに来る前に地図を見せてもらえておけば、感動もより大きかったことでしょう。

実はここはドーナツ型の港で、中央と円周にドックがあり、船を停泊、修理することもできたそうで、その数100隻分！

シディ・ブ・サイドで観光をした後なので、いきなりここでランチタイム。

これまたね〜、海に浮かんでいるようなレストランでステキなのですよ。
ここでいわしのグリルを頂いていた。

ら・・・・

これです、いわしのグリル。

小骨はいっぱいあったけど、元気なら齧る。
食べたくなければ取り除くのも簡単♪

シトロンをたっぷりかけて、おいしく頂きます。

そうしたら・・・・

あれ・・・曇ってきたよ・・・。


まだ青空が見える気がしますが、カルタゴ遺跡方面はどんよりと分厚い雲に覆われてきた。

やな感じ。



これがレストランの玄関。
オシャレでリッチな若者たちが、食事を楽しんでいました。

右手上方までよくつながっているのが見えます。

カルタゴ博物館

これ、勝利の女神ニケだそうで。

でここからが無知な私がビックリしたのが、あのスポーツシューズで有名なNIKEは、この「ニケ」から来ているんだそうで。

なるほど・・・・

カメラに気を取られて記憶があいまいですが。

お墓だったかしら？

ほんとに最後の観光地、アントニヌスの共同浴場跡にやってきました。

ここのお風呂、デカいんですよ。
しかもね、これをおおう天井があったんですって！


ところで・・・この辺りで「チュニジア周遊11日間のうちの10分」くらい、雨に降られました。
たぶん、ものスゴく運がいいほうだと思います。

出発前に添乗員さんが「雨がたくさん降りますから、傘はゼッタイに持ってきてください」と強調していたので、余計そう思われます。

だって行いがいいから♪

奥に柱（再現）が見えますね。

「あの高さ」を覆う天井があったんだそうです。建築技術がすごいわけですよ。


ところでほんの少し降った雨ですが、地元ガイドさん曰く、「もうすぐお別れの涙雨」だという。
私たちは返して、「やっと日本人の集団と分かれて休めるうれし涙」と言い返す。

とてもまっすぐに美しく水路が引かれています。


この遺跡のそばが大統領官邸。
銃を持った兵士が、厳重に警備していて、カメラを向けると怒られること必至。

現地ガイドさん曰く、「写真を撮ると、添乗員が銃殺されます。そろそろ旅行も終わりで、添乗員さんが要らなくなったでしょうから、みなさん、撮影どうぞ」。

夕暮れと、旅の終わりの寂寥感が漂いますね。

観光を終わって外へ出たらみやげ物店。

タイルね、家に飾りたいし、実は作りたいんだよね、モザイク。
どこかで材料手に入らないかしら。

ということで、デザインだけ盗んでまいりました。

チュニスに帰ってきちゃったね。

明日は日本へのフライトか・・・


それにしても美しい夕焼けです。

夜はメディナ地区にある、ハムダ・パシャというレストランへ


生演奏が楽しめます。
民族音楽マフールというのですって。

おじさんたち、みな出身（民族）が違うのではないかと思わせる体格と容貌。

音も声もきれいです。

ニンニクのたっぷりきいた前菜。


本当はここではないエッサライヤというレストランを予定していたけれど、そちらはアルコールを出さないと言う方針だと言うことで、変更になりました。

ラム肉の料理

現地の人が最も食べる肉はラムだそうです。



さてここで旅も終わりです。
長かったような、あっという間だったような。

添乗員さんが言います。
「海外旅行は病気です。伝染する病気」と。
そうなのよね。
お金と気力があれば、休みを取ってまた行ってしまうんだから。


現地ガイドさんが言います。
「チュニジアは発展途上の国で、サービスの点でまだまだ及ばないところがあったと思います。しかしこれからもっと改良されていくと思うので、皆さんもぜひ周りの方にチュニジア旅行を勧めてください。そして皆さんもまた来て下さい」と。


チュニジアは訪れる価値のあるところでした。
何処に行こうか、何も考えていない方がいたら、ぜひ一度行ってみて下さいね。