フィンランド・秋、帝国に翻弄された世界遺産、「スオメンリンナの要塞島」:アリヤンさんの旅行ブログ
フィン・エアーの機内誌で知った。
ヘルシンキ沖には、スオメンリンナという島があり、それが世界遺産だと、、、
今回の訪問の目玉はこの島に渡ることだ!っと機内で決心した。
(ヘルシンキはモスクワからカナダへ移動する途中のワン・ストップだった)
マーケット広場にある船着き場では、フェリーの切符販売所には人が居ない。
自動販売機で船のチケットを買う事になっていた。
たしか2ユーロくらいだったと思う。
大国ロシア帝国と、ヨーロッパ列強にはさまれた、フィンランドの生き様を体現したような、要塞の島でした。
また秋風が吹き付けて、寒く、北欧特有のどんよりとした気候だった。
要塞島とあって、よけい寒くて、暗い、憂鬱な雰囲気が漂っていた。
フィン・エアーの機内誌にあった、ヘルシンキ市内地図。
どこに行っても、そこの地図を入手して位置確認をしないと気がすまない。
自分のホテルの位置、市内全体がどうなっているのか?
フェリー乗り場はどこか?
スオメンリンナはどの辺りにあるのか?
などなど確かめなければ気持ちが悪い。
この地図のほかに、ホテルにあった現地の地図もゲットして、市内とその周辺の研究をした。
これはマーケット広場からスオメンリンナへ行くフェリーの時刻表。
(観光案内新聞から抜粋)
フェリーの発着所は、このマーケット広場に2つある。
頻繁にフェリーは出ている。
マーケット広場から向って左に、バルト海をあちこち回るバイキング・ラインの大きな客船が見える。
主にヘルシンキ⇔ストックホルム、ヘルシンキ⇔タリン(エストニアの首都)の間を行き来している客船フェリーだ。
ベッドルーム、カジノ、レストラン、ショー、ディスコなどが完備。
2千人以上を乗せる大型豪華客船だ。
ヘルシンキ⇒ストックホルム 夏季価格EUR42〜370/人
ヘルシンキ⇒タリン 夏季価格EUR15〜56
*客室ランク別に色々な価格がある。
ワタクシが乗った、小さなフェリーは30分くらいでスオメンリンナに近づいた。
北欧特有の寒々とした空模様は、時には雨を降らしたり、陽がさしたり、とクルクル変わる。
寒くて憂鬱な空だ。
不変なのは、バルト海の冷たい秋風のみだった。
島を一周するには徒歩か、自転車(レンタル無料)しか無い。
ゆっくり歩いて、今日はこの要塞島を歩こうと、踏み出した。
しばらく進むと、「バイキング」を彷彿とさせる、ナイトの甲冑と、剣と、船の記念像。
この場所を「キングス・ゲート」と言うらしい。
えらく遠いところまで来てしまった、と感じさせる。
同時に、えらくヨーロピアンな世界にやって来た、とも感じさせる。
島の中に小さな博物館があった。
西洋列強とロシア帝国のハザマで、木の葉のように揺れた、要塞島、スオメンリンナに関する博物。
これはクリミヤ戦争のスオメンリンナの記述。
あとでゆっくり読もうと撮っておいたが、未だにゆっくり読んでいない。
よってこの世界遺産はワタクシにとって、今だに猫に小判だったかも知れない。
クリミア戦争時は、ロシア帝国側の要塞だった。
そのときは、ヨーロッパ列強(英仏)に攻撃された。
その前のロシア・スウェーデン戦争時には、ロシア側に攻撃を受けて、その後、ロシアの領土となった。
常に強国のはざ間で、翻弄された島だったのだ。
フェリー乗り場からヘルシンキ方面を望む。
ウスペンスキー大聖堂がよく見えた。
フェリー船着場では、だれも人は居らず、自動販売機でチケットを購入するようになっていた。
チケットを買おうと自動販売機にお札を入れたが、入らない。
不思議に思い、販売機をよく調べてみた。
すると、前に購入したであろう、誰かさんのユーロ札が詰まっていたのだ。
しかも、お札の端っこが投入口から少しだけハミだしていたのだ。
このお札が邪魔をして、新しいお札が入らないのだ。
スタック状態とはこのことだ。
これでは誰もチケットが購入できない。
仕方ないので、指にツバをつけて、詰まった札の端っこを引っ張り、出してみた。
かなり難儀はしたが、そのお札は徐々に出てきた。
20ユーロ札だった。
このお札の主が誰かも計り知れないし、フェリーの関係者も誰もそこには居ないのだ。
どうしようもない。
これは、天の恵みなのだ、あきらめ、ワタクシが預かることになってしまった。
イイ迷惑だ!?
おなかが空いていたので、船着場のキャンティーンで食事をした。
さきほどの「天の恵み?」を使わせていただいた。
それでも、おつりがでたので、ヘルシンキに帰って日本食レストラン「東京」でトンカツを食べさせて頂いた。
わが国の自動販売機と比べ、少し雑なつくりだったのが、、、、、困ったものだ。
私はどんなチャンスも逃さない!
でも、ちょっとセコイなあ!!
反省!
時は秋。
島のアチコチにはキノコが生えていたり、道路がイチョウの落ち葉で黄色一色になっていた。
記念に、カエデの落ち葉を数枚パンフレットに挟んで持ち帰った。
これを見るたびに、スオメンリンナをはっきりと思い出す。
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