冬の九寨溝、冬の黄龍:356さんの旅行ブログ
序章
2008年元旦、南国鹿児島でも朝から雪がちらついていた。
出発は2日、早朝。新幹線で広島へ行く予定。
しかし、1日の昼になっても相変わらず雪がちらついている。心配になって天気予報を見ると、福岡山口では、1日夜から2日早朝にかけて大雪との予報。まいった。どうしよう。新幹線は遅れなくても、鹿児島本線が雪で遅れる恐れが強い。決断を迫られる。
乗り換えだらけの旅だ。時間に余裕はない。急遽、1日に出発して、広島に泊まることにする。
鹿児島中央駅〈15:16〉→(九州新幹線つばめ52号)→新八代駅
新八代駅→(鹿児島本線リレーつばめ)→博多駅
博多駅→(新幹線ひかり478号レイルスター)→広島駅〈19:09〉
広島駅に着いたら姉が夫婦で迎えにきてくれていた。おまけにホテルの手配までしてくれた。感謝、感謝。その夜はホテル近くの居酒屋にて夫婦で祝杯。
思えばこの旅行は娘が夫婦の銀婚式のお祝いにとプレゼントしてくれたもの。これまた感謝です。
【機内から大連を撮影】
2008年1月2日
〈ルックJTB〉広島発着、冬の九寨溝6日間
広島空港に12時30分集合。
どんな人が参加するのか、旅の命運を左右するだけに、楽しみでもあり、不安でもある。しかし、驚いたことに参加者は僕ら夫婦二人だけだった。
広島〈14:30〉→ 大連(入国審査)→ 北京〈17:45〉
北京でロストバッゲージ!?騒ぎ。勘違いではあったけれど、ちょっと肝を冷やした。
北京〈19:50〉→ 成都〈22:30〉
バッグの取っ手が壊れて出てきた。
何やかんやで時間を取られる。
結局、修理費として10元(160円)を渡される。まあ、この程度だと簡単に直るだろうが、それにしても手荒い。他にもトランクが割れて、新品と交換してもらう人もいた。
【銀河王朝大酒店】
2008年1月3日
ガイドの李さんと10時にロビーで待ち合わせということで、早起きをして散策。
日本との時差は1時間。しかし、中国は全国で北京時間のため、7時過ぎだというのに、真っ暗。その暗闇の中をバイクが無灯火で音も立てずにぶっ飛ばしてくる。
これって電動バイク?家庭用電源で夜に充電するそうだ。一年を通してモヤがかかったような成都だからこそ、指導部は環境問題に一所懸命に取り組んでいるのがわかる。
ホテルから2キロほど歩いて東風大橋に着いた。
車が溢れている中国ではあるけれど、それはほんの一部の人のこと。成都だけで3千万の人がいる。庶民にとっては車はまだまだ高嶺の花。社長が若い頃、看板をリヤカーに乗せて運んだという逸話を思い出した。
【飛行機からみた雲海】
2008年1月3日
結局、他の地からの参加者もなく、僕ら夫婦二人にスルーガイドの李さんを加えて3人。
飛行場で手続きを済ませて昼食のはずが、手続きに時間がかかり、二人だけで昼食をいただくことに。店のテーブルの回りには日本人観光客やビジネスマン風の人など、日本語がとびかっている。
九寨黄龍空港へは昔のターミナルから乗り込む。
成都〈12:40〉→ 九寨黄龍空港〈13:25〉
広島を出発直前になって、予定の九寨黄龍空港行きがキャンセルになって時間変更になった。 これって、人が少ないってこと?
曇りの成都を後にし、しばらくすると雲海が広がった。4000m、5000mの尖った山々が数え切れないぐらい広がっている。
やがて、その雲もなくなり、山の上に飛行機は降り立った。
【九寨黄龍空港】
2008年1月3日
九寨黄龍空港〈3500m〉
鹿児島を出発して3日目、ようやく目的の空港に降り立った。
空気が乾いて冷たく、肌を刺すような感じ。妻の実家のあった岩手の冬を思い出す。しかし、想像とは裏腹にそこまでは寒くない。高度も富士山並みだが、息苦しさは感じない。ともかく、目の覚めるような青空。素晴らしい眺望。
3日間の宿シェラトンホテルに到着
夕食はバイキング。3日間あればいろんな料理を楽しめると思ったのが・・。
ホテル内売店で青島ビール発見。
高山病予防のためアルコールは控えて下さいとガイドブックには載っていたが、やっぱり九寨溝に祝杯。
【九寨溝入口】
2008年1月4日
いよいよ九寨溝へ。朝の9時とはいえ北京時間のため、ようやく夜が明けたばかり。日本の感覚でいうと7時半ぐらいか。
さすがに空気は冷たい。でも、マイナス10度超を覚悟していただけに拍子抜け。重ね着用のダウンを持ってはきたが必要はないかも。
【貸し切りバスと李さんと九寨溝ガイドさん】
九寨溝1日目は「貸し切りバスによる九寨溝めぐり」と確かにツアーガイドには載っていた。が、二人だけなのにこんな大きなバスが必要なの?
ちなみに貸し切り料金は8万円也。ミネラルウォーター1箱付。
いよいよ、神秘の世界が始まる。
記念に妻に撮ってもらう。ダウンの前オープンでも全然平気、寒いとは感じない。とはいえ、ジーンズの下にはパッチ、足下にはレッグウォーマー。ただし、極寒用にと準備した登山靴っぽい厚手の靴はホテルに置いてきた。そして、大量に準備したホッカイロは未使用だ。
遠慮がちに湖水に触れてみる。冷たい。水を汚したみたいで良心が咎める。綺麗さもここまでくると罪のような気がする。当然のように誰もいない。右に行ったり、左に行ったりと絶景ポイントを探る。あきれたような顔の李さんを横目にシャッターを押しまくる。
【 五 花 海 】
いよいよ、九寨溝のメインともいえる五花海にやってきた。
なだらかな坂道をゆっくり下りながら、木々の間から見える湖の色に圧倒される。今、まさに太陽が山の間から昇ろうとしている。
僕の人生に神様がプレゼントしてくれたとしか云いようのない景色が目の前に広がっている。
高い山に隠されていた太陽がようやく顔を出し、煽られるように水蒸気が湖面に立ち上り、それが生き物のようにモワモワとうごめいている。何故か心を締め付けられ、夢中でシャッターを押す。
ガイドの李さんも僕らと行動を共にしてくれている。シーズン中だと、30分後に集合、などという形になるそうだ。人に圧倒され嫌な気分になることもなく、ゆったりと自分のペースで(妻にはあなたのペースでと釘を刺されるが)たっぷりと堪能できた。最高だ。
よく見ると氷の下で魚が泳いでいる。自然の営みに感動。この冷たい水の中で生きているんだなぁ。ここらはきっと日当たりが悪くて凍っているんだろう。遠くの方で僅かばかり日が差している。
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