2009ハンドボール世界選手権観戦・蘇州旅行一日目:太郎冠者さんの旅行ブログ
いつしか陸上競技やハンドボールなどの観戦が好きになり、国内に旅行を兼ねて遠征するようになってしまった。
別に誰のファンだとか、チームのサポーターだとか、選手の親族などではないのですが、鍛えられた肉体のパフォーマンスを見ていると元気と若さをもらえ、時間が過ぎるのを早く感じるのである。
ハンドボールの世界選手権は、主にヨーロッパで2年に1度行われているのですが、今回はオリンピックがらみのせいか中国で開催されるという事を2年前から情報が入っていた。
情報を知った時から是非行こうと決めていた。
最初は、一人で海外旅行、しかも中国ということで廻りからいろいろ言われ、その頃は中国に対して良いイメージがなかったので、少しは躊躇した。
しかし、元々考えるより、先に行動する性格なので何事もなかったかのように、行くことに決めました。
☆旅行日程☆
12月5日(土)1日目 関空→上海→蘇州
ハンドボール 日本vsノルウェー戦観戦
11月6日(日)2日目 蘇州
寒山寺・虎岡・観前街見物
ハンドボール 日本vsルーマニア観戦
11月7日(月)3日目 蘇州→常州
ハンドボール 韓国vs中国観戦
11月8日(火)4日目 常州→上海→関空
南京東路・外灘見物
午前10時、全日空 NH155便は、定刻通りに雨のなか関空を飛び立ちました。
シートベルト着用サインが消えた頃に、鳴門海峡に架かる鳴門海峡大橋が見えた。
上空から地上を見ていると、地図をスケールアップして見ているようで、なんとなく日本という国の大きさがわかったような気がした。
11時30分頃上海浦東空港に到着しました。
飛行機を降りて、空港の中を歩いていると、目にする文字、耳に入るのは中国語ばかりなので、不安になってきた。
蘇州まで辿り着けるんやろうか、4日間経ってここに戻ってこれるんやろうかなどと、ネガティブなことが心をよぎった。
まぁ引き返す事は出来んのやし、なんとかなるやろと、気にせず蘇州へ目指す事にした。
浦東空港から市内へは、リニアモーターカーが通っていることを下調べで知っていたので、絶対に乗らなあかんと思っていた。
窓口で切符代を払おうと、財布から元を出そうとした時に、カウンターに置いていたデジカメを床に落としてしまった。
電池を抑えるカバーが真っ二つに割れてしまい、電池が跳びで出してしまった。一瞬完全に壊れたかと思ったのですが、電池を抑えるカバーを指で押さえて電池が外に飛び出さなければ写真が撮れることがわかりました。
中国まで世界選手権を見に行って、写真を撮れないのでは、何しにいったかわからないので、ほっとしました。
初っ端からこれで、この先どうなるやら。
リニアモーターカー(磁気浮遊)に乗り込もうとすると、乗客がたくさん並んでいたので、1本やり過ごして次のリニアに乗り込みました。
地上を時速430kmで走行する体感は、新幹線とは次元の違う感覚だ。
リニアモーターカーで龍陽路駅まで行き、地下鉄2号線を乗り継いで上海駅に辿り着きました。
駅舎が立派で日本の新幹線の駅風なんですが、駅前の雰囲気がなにか異様な感じがした。
天秤棒で荷物を掲げる人がいたり、大きな風呂敷に荷物をパンパンに詰め込んで持ち歩いている人がたくさんいて、終戦直後と現代がごっちゃまぜに、同時進行しているような感じだ。
さらに街の中に入って行くと、どんなものが見れるのか期待が膨らんできた。
上海駅で、今回の旅行の懸念材料の一つである蘇州駅までの切符を購入する。
切符売り場はどこかと見廻すと、駅に向かって右手にあった。中に入ると券売機がたくさん並んでいて、人もあまりいなかった。
操作も簡単だったので、あっさり買う事ができました。
行く前は人の行列にもみくちゃになって並び、言葉の通じない窓口で行き先を書いたメモを渡して購入するイメージやった。
さすがに待たずに乗れる列車の切符は買えず、15時41分発の動車組「和諧号」D5434の1等30元の切符を買う事ができました。発車まで1時間程ある。
日本とは違い、切符を買ったらいつでもホームへ入れることはできず、一旦駅舎の中にある決められた待合室で待たなければならないので面倒だ。
空港のラウンジのような軟座用待合室で待っていたのですが、改札がいつ始まるのか分からず、しびれを切らし改札で切符をさっと見せ、ホームへと向かった。
改札のおねぇさんは「??・メイ・ラ」とか言って、唖然とした顔をしていた。
ホームへ向かう途中、多ぜいの人が待期している大きな待合室が何個もありビックリした。
ほどなくしてから改札が始まったらしく、後からぞくぞく人が追いかけるようにやってきた。
ホームには新幹線そのものが待期していた。
一番乗りの筈だったが、なぜか私の隣には先客が座っていた。
蘇州駅へは僅か30分足らずで着いた。
駅前のタクシー乗場で、待期していたタクシーに乗り込み、蘇州香格里拉大酒店と書いたメモを見せると、すぐに納得したみたいで、頷いて行ってくれた。
車から街の風景を見ると、殺伐としているといおうか、タイムスリップしたような、日本とはまったく違った光景が目に入ってくる。
また車の運転はみんな好き勝手に走っていた。前の車が遅いと、追突しそうな勢いで加速しながら、反対側車線であろうが、対向車が来ようが、車線を変えながら前の車を追い越していった。
タクシーの運転手は気の優しそうな人だったが、運転に関しては目茶苦茶やった。
今回泊るホテルは、シャングリラ蘇州というホテルで、自分には分不相応の5つ星ホテル。JTBたびたびバンクを利用して2泊予約しました。
ホテルのロビーに入るなり、チャイナ服を着た8等身の女性が「チ・キン、チ・キン」と言いながら寄って来た。
中国のホテルでは、いきなり食事の事を聞いてくるのかと思ったりしたが、「チェック・イン」と言っているみたいだった。
チェックインを無事に済ませて部屋に入ると、今まで泊った事がない豪華な部屋に感激した。
部屋が広いのが特にいい。
本日の第一試合まで時間がさほどないので、ホテルに着いた早々、荷物を置いて、すぐに出かけた。
蘇州では、この日よりハンドボール女子世界選手権予選が、蘇州市体育中心体育館で開催されるのですが、街には世界選手権が行われる雰囲気がまったくなかった。
体育館へ行くときに道に迷ってしまい、交差点で信号待ちしていた人に道を尋ねた。どうも全然方向が違ってたみたいだった。
片言の英語ができる人だったので、意味がなんとなくわかった。地図を画いてくれて、4公里あるから歩いては行けない、タクシーで行けと言い、そのうちタクシーが通りかかった時に、タクシーを止めて運転手に行き先を告げた。いきなり親切な人に会えて幸運だった。「謝謝」と礼を言って別れた。
タクシーは陸上競技場の近くで下してくれた。
なんとなく勘で体育館は陸上競技場の裏にあるのかなぁと思い、広い競技場をぐるっと1周したが、見当たらなかった。いつもこの勘が外れて苦労する。
陸上競技場の向かいに何か施設のようなものがあったので、大きな道路を渡って行って見ると体育館があった。
ここまで来るのに随分時間のロスと体力の消耗をしてしまった。
チケット売場は、入口横にあった。
窓口で大会正式ホームページから印刷した試合スケジュールに指をさして、「イー・ジャン」と言っても、何か中国語で言ってきて、話が先に進まない。たまたま日本語ができる中国人が、どうしたのかと尋ねて来た。事情を説明して、欲しい席のチケットの購入を手伝ってもらった。
初日から中国の印象がよくなる。
第19回ハンドボール女子世界選手権大会は、2009年12月5日から20日に掛けて、中国江蘇州の南京、蘇州、常州、揚州、張家港で行われた。
この日、蘇州市体育中心体育館で行われた試合
1.ルーマニアvsチリ
2.ノルウェーvs日本
3.ハンガリーvsチュジニア
因みに今回のチケット代は、一番高い席だったので300元もした。しかし欧州で行われると、そんな値段ではとても買えない。
試合中にもかかわらず、会場はあまりにも閑散として驚いた。
ヨーロッパで行われる時の世界選手権とは、ずいぶん違う。
これでは日本リーグの試合のほうが、まだ観客が入っている。
会場に来るのに手間取ったので、1試合目のルーマニア対チリの試合が終わりかかっていた。
1試合は、ルーマニアが51対17でチリを圧倒した。
試合には関係ないが、ヨーロッパ人のスタイルの良さに思わず見とれてしまった。
2試合目は日本対ノルウェー。
日本の選手がパラパラと会場に入ってくる横を、ノルウェーの選手がボールを持って1列でさっそうと入場してきた。
さすがオリンピックチャンピオン、かっこいい入場の仕方をするなぁと関心した。
予選リーグ、グループCに日本がはいっているが、このゾーンには北京オリンピック優勝のノルウェーの他に、ルーマニア、ハンガリーなどの欧州強豪チームがいる。
このグループを勝ち上がるには、この3チームのうちから最低でも1勝しなければならない。
国旗とともに選手が入場。
日本の応援団も僅かながら来ていました。
ノルウェーはハンドボールが盛んな国みたいで、今大会のツアーがあったのか、揃いの赤いジャンバーを着たサポーターがたくさん来ていて、カウベルをしきりに鳴らしていた。
ついに始まりました。
大会初戦、今後の試合に影響するので、特に前半の戦いが重要です。
ノルウェーには北京オリンピックで活躍した選手が見られます。
とにかく体格がでかいので、並んだだけで隙間がない。
北京オリンピックで活躍したリーゲル・フート選手がポストの坂本選手(オムロン)にゴールエリアラインから遠ざけようと圧力をかける。
ゴール正面、ゴールエリアラインに近くにポジションをとるプレーヤーをポストと呼び、ボールを持った選手から受け取ると素早くゴールに向かってシュートを放つ。
前半終了前、日本チームの作戦タイム。
手前にいる男性が黄監督、日本リーグではオムロンの監督を務め、オムロンの黄金時代を築いた。
熱血監督で、日本リーグの試合中に「ハシレー、ハシレー」と大声で言っていたのが印象的だ。
後半は地力にまさるノルウェーの一方的な展開。
敵にボールを持たれるとシュートを入れられ、こちらがボールを持ってもデフェンスを崩せず、苦し紛れでシュートを打って外してボール奪われ、点差がどんどん離れていった。
ノルウェーサイド、ポニーテールCamilla Herrem選手の速攻。
後半この選手の活躍が目立った。
ディフェンスの選手がボールを奪った時には、すでにハーフラインの位置まで走っていた。
後半10対19、トータル19対34で敗れた。
さすがオリンピックチャンピオン強すぎました。
全く寄せ付けないぐらいの力差を感じた。日本選手は守りに手一杯で速攻が全くなかった。
体育館の前の三香路・?山路を西へ1kmほど行ったところにシャングリラホテルはあり、帰りは道と方角を間違えないよう注意を払って帰った。
運河にかかる大きな橋を渡っている時に下を見ると、暗闇の中をなにやら黒い影がゆっくり動いていた。運搬船が音をたてずに進んでいた光景はなぜか印象に残った。
11時過ぎにホテルに着いたが、レストランは全て終わっていて、結局晩飯に有り付けなかった。
仕方なくクッキーと青島ビールを口にしただけで眠りについた。
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