大阪 この星の一等賞:macoさんの旅行ブログ

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大阪 この星の一等賞

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大阪 この星の一等賞

 大阪に行ってみよう。
 不意に閃いた。

 夏休みらしいものを何年も過ごしていなかったので何処かに行きたい。そう思ったのだ。

 何故、大阪だったのか。決定的な理由は特には無い。

 世界陸上を生で観たいという願望はあったがそれでも、十分な動機ではないのだ。
 きっと何処でもよかったのだ。
 思いついたまま、無計画に何処かに行きたかったのだ。

 それに付け加えての大阪世界陸上だったのだ。

 場所を決めてしまい、翌日には世界陸上のチケットをネットで購入。
 こうしてしまえば、後戻りは出来ない。

 大阪までは夜行バスか、電車かで悩んだが(新幹線などという高価な乗りもではない)、いや正確にはバスの予約が出来なかったために、東海道線を使い一路、西へ。

 結局、前日に青春18切符を購入して大阪に向かうことにした。
 余談だがこの青春18切符の購入資格。
 年令、国籍を問わず心が青春している人らしい。

 条件付けがファジー過ぎる。

 一人でフラっと出掛けるのも自由気ままで心地よいものだが、旅には道連れが必要だと思い、地元の友人に電話をかけた。

 ちなみに、彼は北海道をツーリングで、横断した猛者である。

「もしもし」
「おう、珍しいじゃん」

 突然の電話にも、彼は対応してくれた。

「明日、休み?」
「休みだよ」
「明後日は?」
「あー、休みだね」
「大阪、行かない?」

 用件は、手短に克つ、ストレートに、だ。

「ええ?」

 当然のリアクションだろう。
 突然、東京から大阪に行かないかと訊かれたら誰だって困惑するはずだ。加えて前日にだ。

「あー、いいよ」

 予想外の回答にこっちがテンパってしまった。

 そこからは、今回の計画という名の無計画を説明した。普通電車で行くこと、宿は決まっていないこと、等々。

「行きますか?行きませんか?」

 最終の意思を確認する。

「うん。わかった。行くよ」

 わお!
 なんて、素敵な奴なんだ。もしこれが、電話での会話ではなく直接の会話だったら、その場で抱擁のひとつでもかましたところだろう。
 そうしたら、あとは彼が乗り気のうちに、切符を買ってしまえ。普段の仕事では、まずお目にかかれない手際のよさで二人分の切符を手配する。

 これで、準備は整った。

 そして、列車の旅は、素人同然の二人である。間違いなく、乗り換えに間に合わないだの、駅で迷子になるだの、そんなハプニングがあることだろう。
 友人を道連れに、金曜の23時に地元に別れを告げる。そして、品川へ。

 品川にて、時刻表の確認を済ませ絶望する。
 実に、4時間にも及ぶ始発待ちをした。

 仕方なく、駅構内をふらふらうろついた後に、ファミレスに。
 客単価320円と言う、地味な営業妨害を開始する。

 駅周辺には金曜の夜と言うこともあり、ところかしこに酔っ払いがいた。

 自らのゲロを枕にする女性。
 地面に大の字に寝転がる若人。
 鞄を両の足で抱きかかえるお父さん。等々。

 泥酔者(つわもの)どもが夢の跡である。

 ファミレスにて二人で他愛のない会話を交わす。唐突に荷物を確認してみた。

 切符と財布と携帯電話とメモ帳、それにガラクタ。
 行程が二泊三日の予定であり、立派に旅行の形を成しているのに、何処へ行くというのか。
 
 誰がどう見ても旅行の準備とは思えない。
 そして、会話も減り二人でうな垂れながら夜明けを待つ。

 朝。

「もう、帰らない?」

 冗談とも本気ともとれる一言を言い放つ。

 危うく挫けそうになるところだったが無事に出発。時刻は4時38分。
 いきなり、ホームを間違える。
 僕の提案では5時10分の列車を使っていこう。と、言うものであったが、駅員さんに尋ねたところ。

「どんどん行っちゃえよ!」

 こんなノリだった訳では無い。が、全くの第三者で列車のエキスパートである彼の案を採用。

「何時に着くかは分からないんだよね」

 流石だ。駅員。

 僕が事前にネットで検索した努力が水の泡となった瞬間でる。
 紆余曲折を経て出発。
 無計画に思いつくままを基本としているが交通だけはしっかり調べておく癖が僕にはある。
 目的地まではスムーズに、目的地ではフラフラと、そういうことだろう。
 
 品川から熱海。
 熱海から静岡。
 静岡から浜松。
 浜松から豊橋。
 豊橋から大垣。
 大垣から米原。
 米原から大阪。
 
 所要時間9時間30分。
 僕の睡眠時間およそ6時間。
 十何時間もかけて海外に行った事があるのだから、こんなものなんてことは無いなんて思っていた。
 舐めていた。

 大阪上陸後、すぐにミナミ界隈で飯を食らった。お好み焼きと、ねぎ焼き。

 で、たこ焼きも食ってみた。
 しょう油出汁のたれがかかっているのが旨かった。

 昼飯をすまし、次は大阪城見物。

 地下鉄の最寄駅が「谷町四丁目」。
 降りた駅が「谷町九丁目」。

 見事に間違えた。

 結局、歩いて大阪城に向かうことに。
 大通り沿いを歩くこと約30分。
 そろそろかな?

 目の前に空き地なんだか更地なんだかがあり、高架と交差点が差し掛かるところについた時。

 効果音がついていたら、「ひょこっ!」ってついでにテロップもありそうな可愛い感じ。

「ああっ!でた!!」

 出たじゃない。

 でも、本当に突然、大阪城が現れた。
 物凄く、達成感がないのですけど。

 折角、来たのだから城内を見学することに。
 入城した時の僕らの会話。

「なんかさ、殿様に会うのってすげー面倒くさくね?」
「ああ、そうだな」
「おっ!エアコンがきいてる」
「近代的だね」

 お前らが殿様に会うことは残りの人生を使っても無いと断言できるから心配するな。

 さあ、明日は世界陸上だ。漫画喫茶のナイトパックを利用して一夜を明かした。
そして、迎えた朝。目的も無くミナミの街をふらつく。ほどなく、駅へ。

 海遊館へ行こうとしたが入場料の二千円が高いと判断して、目的地を変更。

 今日、二人が二千円以上使ったのは言うまでもない。

 難波駅にて、神戸か京都かと、散々悩んだ挙げ句に奈良へ。

 いざ、法隆寺。

 最寄り駅の観光案内のようなブースのおばちゃんからレンタルサイクルがあることを聞いた。

 借りてみた。
 乗ってみた。
 暑かった。

 法隆寺を参拝。

 ここでも、拝観料の千円をけちる。おかげで夢殿と五重の塔を遠めから眺めるハメになったが、まあ良い。

 法隆寺のまわりは、番地名まで法隆寺となっていることに驚きつつ、マンションや学校などに法隆寺を冠していることには、可笑しいなぁ、なんて思ったりしつつ。

 昼過ぎに早々に大阪に戻る。
 ここからは、別行動をとることになった。

 僕は、世界陸上へ。
 相方とミナミで別れ、長居陸上競技場へ。

 陸上なんて、あまり人気は無いだろうと思っていたが徐々にスタンドが埋まっていくではないか。
 織田祐二のテンションもこの時ばかりは最高潮だろうというのは想像に難くない。

 多数の外国人を見かけたこと、表彰式で流れる、各国の国歌、なにより世界中から集まったアスリート達で、ああやはり、世界の頂点を決める戦いなのだと実感。

 ちなみに、天皇陛下夫妻が来てた。
 この二人が帰ると言う理由だけで一時ゲートの一部が封鎖された。
 丁重におもてなしする訳だから当然といえば当然。
 が、腑に落ちない。

 みんなが帰りだす時間なのに。
 これに、釈然としなかったのは僕だけではないだろう。

 沢山、競技観戦したけどフィールド種目とトラック種目を同時に進行するものなんのか陸上は。

 観戦しにくい。

 で、目玉は男子100mだが。
 印象的だったのは女子七種競技と女子棒高飛び。

 七種競技って、その名の通り七種目の競技で競う。で、タイムや距離を点数にしていくシステムだ。

 初めてなうえに複雑な仕組みにマイナーときている。さっぱりだったが、全種目が終わると選手たちが手を繋いでスタンドに挨拶をした。

 スタンドからは盛大な拍手。選手と観客がつながる瞬間。
 生だからこその醍醐味だろう。

 棒高飛びは予選ラウンドだった。ここでの驚きははっきり分かる力の差。

 現世界記録保持者エレーナ・イシンバエワの試技は一回だけ。
 余裕の予選クリア。

 一人、飛び抜けていた。
 素人の僕が観ても本当に違いがわかった。

 よほどのことがない限りメダルは間違いなく取れそうだ。
 (実際に金メダル)

 さてと、100mである。

 簡単に金メダル候補の紹介(当時)。

 アサファ・パウエル→むちゃくちゃ速いジャマイカ人。

 タイソン・ゲイ→とっても速いアメリカ人。

 速い。
 ただ、単純に速い。

 結果はタイソン・ゲイの金メダルで終わったけど、本当に同じ人間なのかと思う程?

 速い速い。

 男子100mすげぇ。

 生で観て良かった。
 世界一、速いヤツを決める戦いなんて、次は何時、生で観れるかわからない。

 わざわざ大阪まで来て良かった。
 そして、友人、道連れになってくれて、
 ありがとう。

旅タグ(β) 〜関連のあるスポット・キーワード〜

大阪城 海遊館 谷町九丁目 難波駅 谷町四丁目 城見 醍醐味
旅タグとは?
エリア: 近畿 >>大阪府 >>大阪市内
テーマ: スポーツ観戦
時期: 2007年08月24日〜08月26日
投稿日: 2009年01月10日
写真: 全0枚
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