英語スピードラーニング物語 vol.3 <BARで酔っぱらいを捜せ!>
4位
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「PARDON(パードン)?」
日本語に直訳すると、「えっ?」にあたる言葉になる。
そして、英語力発展途上の俺にとって、日常的に、あらゆる会話で、ついつい口をついて出る単語でもあった。
しかし、いちいち会話中に「えっ?」「えっ?」と聞き返す人間が、会話の輪の中からスピン・アウトしてしまう事は、世界共通の出来事でもあるらしい。
しかも、俺が住み着いたこのバックパッカーは、まるで小さなアメリカの様な人種のるつぼ!
それぞれ母国語のアクセントを引きずった独特の英語で繰り広げられる24時間耐久英会話合戦に勝ち残る為には、「PARDON?」という言葉を封じ込める必要があった。
否が応でも英語を話さざるを得ない環境は、飛躍的に俺の会話力と想像力を高めたのだが・・・
嫌々でも、俺が理解できるまで同じ文章を繰り返して話してくれる環境は、この海千山千の長期旅行者との生活にはのぞめなかった。
では、何処に?
その答えは、土曜日ごとに皆で繰り出したBARの片隅に頬杖をついていた。
早い時間からチビチビとグラスを傾けて、クダをまいている酒好きで話し好きのオヤジは、どこの世界にもいるらしい。
酒やけの真っ赤な顔でグラスを見つめ、「ジョー」のおっちゃんは若い頃の出来事を語り始める。
その話は既に3回目のリピートに入っていた。
おかげで、聞き取れなかった単語も、3回目には理解できる様になってきている。
俺は、同じ話を、嫌な顔もせず、何度も、ゆっくりと話してくれる環境を、BARの片隅で見つけた。
-
いつものBARで、いつもの顔ぶれ、いつもの黒ビール。
しかし今夜の掛け声は「Cheers!(乾杯!)」じゃなかった。
「Happy Birthday!」
イギリス人、オランダ人、デンマーク人、フランス人、イタリア人、オーストラリア人、イスラエル人、韓国人がそれぞれの言葉で、おめでとうと言ってくれる。
まさか、自分がこれほど国際色豊かな誕生日を迎えるなんて考えた事も無かった。
「誕生日パーティなんて、子供の話だろ」としか考えてなかったが・・・
何だ?
この言葉にできない嬉しさは?
-
イスラエル人のエフィーが、便所まで追いかけて浮かれ騒いでいる。
こういうノリは、日本の大学生と変わらない。
・・・と、思いきや、リロンちゃんの特性「スペース・ケーキ」を3個も平らげた結果との事。
「スペース・ケーキ」・・・マリファ○の葉をみじん切りにして、ケーキの生地に練り込んだ、ぶっ飛びケーキ。
ん?
リロンのケーキなら、俺もさっき食べたぞ・・・
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