バスク美食倶楽部 (Sociedad Gastronomica)ってご存知?
6位
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- 旅の満足度 :
- 4.5
- 観光 :
- ホテル :
- グルメ :
- ショッピング :
- 交通 :
- 同行者 :
- 友人

サン・セバスティアンのレストラン ARZAK で昼食をとり
イゲルド山から街全景を望み
ペイネ・デル・ビエントで荒海をしばし眺めた後
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10620975/
サン・セバスティアンの街を去り、内陸へ40Km
ベアサイン(Beasain)へ向かいました。
Euscadi profunda (バスク地方奥深く)と呼ばれるこの地に
我々をいつも大歓迎してくれるアミーゴス(友達)がいます。
夫が仕事の関係で知り合った方と、その後
家族・友人グループも含めて親交を深め
過去に何度かお世話になってます。
2005年のこの旅行記↓もこの方達の遠足に便乗したものです。
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10121347/
バスク地方へは今回、なんと6年振りの訪問。
サン・セバスティアンに行くなら通り道であるベアサインの
お友達にせめて「そっちへ行くよ」と連絡はしたい。
で、夫がその方に電話したら・・・
「丁度良い、ソシエダーで皆で集まるから君たちも来い」とのこと
かくして、地元の知り合いがいないとまずは入れない
「バスク美食倶楽部」なる「ソシエダー・ガストロノミカ」に再訪することができました。
「何、それ」って?
まあ、この旅行記を読んでみて下さい。
羨ましくなるような、バスク独特のシステムです。
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ここに来る時は宿泊はいつもこのホテル。
Hotel Zezilionea
http://www.hotelzezilionea.com/
ベアサインの隣町 Olaberria という可愛い村にあります。夫がベアサインに出張で来ていた時に利用していました。久し振りに来たのにホテルの人、夫のこと覚えてた。
ARZAK でたっぷり贅沢な食事をとってきたので、まずはお昼寝します(笑)
21時にベアサインへ車で向かい、適当な場所に路上駐車。久し振りとは言え、何度も来ているベアサインなので夫も慣れたもの。
この日は友人のルイスさんとその友達グループは、毎年恒例のワイナリー訪問遠足に行って来た日。観光バス一台借りて、20人ほどが参加します。(我々も2005年にご一緒しました)
その遠足から戻って来て、皆がバスから降りている所に我々も合流。
ルイスさんと奥さんのマリアンさん、友人のヨセバさんとアンドニさんとの抱擁にはお互いジワッと来てしまって、ちょっと感激の再会です。他の方々もほとんどが我々のことを覚えていて下さった。
そのまま、皆んなでルイスさんとヨセバさんが会員であるソシエダーに向かいます。
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では、さっきから言っている「ソシエダー・ガストロノミカ」とは何なのか説明致しましょう。
日本語では「バスク美食倶楽部」と訳されます。
ひとことで言えば、会員制の厨房付き食堂です。
友人グループあるいは何かの会が、会員を募って場所を買って改築し、厨房と食堂を会員が自由に使えるようになってます。
レストランではありません。
厨房に入って料理するのは自分たち。
ソシエダーを利用するには、会員が必ず一緒でなければいけません。
ルイスさん達のこのソシエダーは、バスク地方でも有名で古い結構大きなソシエダーです。狩りが趣味の人たちの会で立ち上げたソシエダーです。
普通の建物の地下にあります。 -
まるでレストランかと思う様な大きな厨房。
材料は各自が持って来ますが、香辛料やキッチン用具は全て揃っています。
しかも、家族や友人グループ大勢で利用することが多いため、鍋やフライパンも大きな物が揃っています。
バスク地方のキッチン用具店にはソシエダー用の大きな鍋やフライパンを売っています。他スペインでは見られない光景です。
ところで、厨房に入っているのが全員男性ですが・・
実は、このソシエダーでは女性は厨房立ち入り禁止なんです。
そもそも、ソシエダーというのは男性だけのものだったのです。女房が強いバスクの家庭で、亭主たちの息抜きの場だったと言います(笑)
近年は、もちろん女性にも扉は開けますが、伝統的なソシエダーでは未だに女性の厨房立ち入り禁止を守っている所もあるのです。
男尊女卑?
いえいえ、男が料理して女はそれを見て食べるだけ。
いいじゃありませんか!
それに、美食の地バスクの男は料理が上手い! -
とは言え、やはりまだ会員(ソシオ)は男性ばかりです。
会員枠があって、誰かが退会するか亡くなるかしないと次の人は入れません。
しかも、会員になるにも会合にかけられて、そう簡単にソシオにはなれないいそうですよ。
(この写真は2004年に初めて行った時のもの) -
さて、ソシエダーのユニークで効率的なシステム、まだまだあります。
写真奥にバーカウンターが見えますが、飲み物はバール並みにリキュール、ワイン、ビール、ソフトドリンク、水など、なんでも揃っています。
業務用エクスプレッソマシーンもあります。
業者を通じてソシエダー自体が買い求めます。
飲み物はそれぞれのグループが申告用紙に消費した分を記入し、お金を封筒に入れてデポジットします。
値段はバールで飲むのの半額くらいで良心的。 -
そして、会員が人を雇ってやってもらっているのが皿洗いや洗濯、掃除などの仕事。
楽しく料理・食事したあとに、わんさか溜まった鍋や食器を洗うのなんて嫌ですもんね。
こんな風に自分たちの手作り料理を大勢で一緒に楽しめる場所、それがソシエダーなのです。
家に大勢呼んでパーティーするより、ソシエダーで集まっちゃった方が余程楽なんです。
よく考えられたシステムでしょう?
羨ましいでしょう? -
さて、我々のグループですが
皆さん遠足の後ですからかなり遅いディナーになります。
22時半です
もちろん、遠足から帰って来てから料理なんかしていられないので、グループ内でこのソシエダーの会員である3人が前日に来てメインは下ごしらえしてありました。
大鍋に入った鶏肉の煮込みを温め直しているのは、初めてベアサインにお邪魔した頃から知っているヨセバさん。
とてもハンサムなおじさまです。 -
アンドニさんはサラダ係ね。
バスク地方警察官の彼も、ベアサインに通い始めた頃から知ってます。
前回来た時には、同行した私の幼馴染みの日本の友人が痛くお気に召したのですが、今回会ったアンドニにはバルセロナに住んでいる恋人がいました。
再会した時一番ウルウルしてたのは彼。
本当に良い人で、いつも「僕ん家に泊まれ」と言ってくれます。 -
さっきからお名前は出ていますが、ご紹介が遅れました。
この恰幅の良い方が夫が仕事の関係で知り合ったルイスさん。
このソシエダーの会員です。
出張でベアサインに初めて来た時に、即ソシエダーに連れて来て手料理を振る舞って下さったそうです。
他にもバスク地方にあるシードル・ハウス(その年の生シードルを樽からそのまま飲める場所)に連れて行って下さったり、ワイナリー遠足にも誘って下さったりと、とにかく6−7年前は何度もお世話になりました。
今では仕事上のお付き合いはないのですが、疎遠になっていたにも関わらず、去年の東日本大震災の際には「日本のご家族は大丈夫か」と夫に電話を下さりました。
本当にありがたいお友達です。
我々も仲間に入れてもらっている、このルイスさんのお友達グループは、皆さんベアサインの幼馴染みとその連れ合いたちの集まりなんです。
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厨房の様子を見ているのが楽しいので、カウンターの外をウロウロしていたら(私は厨房の中に入れませんので)、あら、ルイスさんのグループじゃないけど知った顔のおじさんが。
このイグナシオさん、やはりこのソシエダーの会員で、毎週末お友達夫婦何組かと集まって食事するんです。
なので、我々も来る度にここで会ってる(笑)
「よっ!久し振りだねー」って嬉しいご挨拶。
2004年に初めて来た時には、我々夫婦と日本人の男の子のお友達も一緒だったのですが、ソシエダーに入る前に夫が「こんなバスク奥深くの町じゃ、日本人なんて初めて見る人達ばかりかもね」と言っていたのです。ところが、中で会ったこのイグナシオさんが「合気道していたんだ。日本にも行ったことある」と、ビックリしたものです。(笑)
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気前の良いイグナシオさんは、いつもご自分のグループのお料理を我々に分けて下さいます。
「前回は黒いキノコのソテーを味見させて頂きました」と私が言うと、向こうも覚えていて、今回は子豚の丸焼きをお皿に別けてくれました。
この方、お料理大好きでとてもお上手なんです。 -
厨房で楽しんでいる間に、奥の間にはテーブルセッティングがされていました。
テーブルクロスとお揃いのナプキンには、ちゃんとこのソシエダーの名前が刺繍されています。
お皿にもロゴがちゃんと入っているし、こんなところ、本当のレストランみたいですね。 -
総勢20数人いたかな
アンドニさんのバルセロナの恋人とその友人、計5人のカタルーニャの人達とマドリードから来てる我々2人。
他は幼馴染みとその連れ合い達のいつもの友人グループです。
賑やかに大きなテーブルを囲んでの遅いディナーです。 -
ルイスさんと奥さんのマリアンさん
彼女も、来る度に我々にお付き合いして下さいます。
ルイスさんが瓶を高く上げて注いでいるのはバスク地方の白ワイン、チャコリです。
幅広のグラスに勢い良く注いで泡を立てて飲みます。
ちょっと酸味のある飲みやすいワインです。
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食後はコーヒーやリキュールを飲みながら、誰からともなくアカペラで歌を唄いだしました。
バスク地方の方達は歌も上手なんです。
バスクの伝統的な歌など、良い声で歌い上げます。
時々、バスク語の曲になると、ちゃんとこちらに気を使って歌詞を訳してくれます。
このグループの皆さんは、普段はほとんどスペイン語を使ってます。もちろん、バスク語も話せるのですが、家族とも友人ともほとんどはスペイン語です。
それに比べ一緒にいたバルセロナの5人は、彼ら同士で話す時にはカタルーニャ語で話すので、バスクの人とマドリードからの我々もいるグループ内ではちょっと失礼な行為に感じました。
お互いスペイン語という共通語があるのに、何でカタルーニャの人はこうなんでしょう。
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ARZAKでランチ、美食倶楽部でディナー
そんな贅沢な日の翌日曜日。
ゆっくり起きてホテルのカフェテリアで朝食をとります。
簡単なんだけど、オレンジジュースは絞り立て、クロワッサンも出来立て。
この日はこの後、ルイスさん・マリアンさんご夫婦が近郊の村へ案内してくださいます。 -
ルイスさんとマリアンさんは昼食はご家族との約束があるのでご一緒できないのですが、昼食前の一杯とアペリティブに付き合ってくださいました。
綺麗なバールに入って、チャコリを飲み、それぞれ3ユーロしないお洒落で美味しいタパスをつまみます。
バスク 美味し過ぎです・・・
この後、お二人ともお別れです。
また今回もとってもお世話になっちゃいました。
どうもありがとう!
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