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 《Jeepers Creepers 2 》    Christmas Eve特別作品 

1

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ss.hotmanさん 写真

ss.hotmanさん
男性
ハバロフスクの旅行記 : 1
旅行時期 : 
  • 1992/12/24 - 1992/12/24
  • (約20年前・1日間)
エリア : 
ロシア>ハバロフスク
テーマ : 
特になし・その他
投稿日 : 
2010/12/24(約1年前)
写真 : 
44
コメント : 
53
旅の満足度 : 
評価なし
観光 : 
評価なし
ホテル : 
評価なし
グルメ : 
評価なし
ショッピング : 
評価なし
交通 : 
評価なし
同行者 : 
一人旅

《Jeepers Creepers 2 》     Christmas Eve特別作品 

    Christmas Eve 特別作品 
    《Jeepers Creepers 2 》
    
       
 心残りに向かう旅・・・
それはその行き先自体に深い意味を持たない。

目的に向かい、自分の行動を正当化するために
それを「旅」と呼んでいるだけの事だ。
最果ての地は儚さだけを俺に残し、何一つ語ろうとはしない。

これで終わりにしようと振り返る・・・
だが時は知らず知らずのうちに心を見破り
あるいはどうしようもない望郷に駆られ、
また一歩ずつ歩き出す。


そこが故郷と呼べずとも、さすらいの末辿り着く、
たった一つの安らぎの場所なのだから。

   Written by ss.hotman
   (イヴなので許して4t)

  • ハバロフスク 写真

    1993年秋 俺は同僚のワトソンとともに、
    組織の国際会議のためロシアを
    訪れることになっていた。

    隣国で仕事中だった俺は、
    国境を越え、大河を遡りやってきた。
    ワトソンはといえば、
    DCの本部から一度日本支部に渡り
    そこからこの町を目指して飛んでくることになっている。
    国際会議も重要だが、俺がわざわざこの仕事を
    引き受けたのは、もう一つ別の理由があった。

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  • ハバロフスク 写真

    かつてここには、俺の暮らす家があった。
    郊外の忘れ去られたような場所だったが、
    俺は友達と一緒に、ここで遠い明日を夢見ていた。
    この場所に立てば、まるで昨日のように
    過ぎ去ったあの日々を思い描く事が出来る・・・

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  • ハバロフスク 写真

    西の森も湖も変わってない。
    冬になれば、耐え切れないほどの寒さがやってくる
    ・・・だがそれは、悲劇ではない。

    ここに暮らす全ての人々にとって、
    冬の足音は単なる子守唄でしかないのだから。
    降り始めた雪は、全てを覆いつくし
    昨日までの現実さえ、
    追憶の彼方へ運び去ってしまう。

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  • ハバロフスク 写真

    だがそんな話をするために、
    俺はここに来た訳ではない。

    過去に祈りを捧げるためだけに
    戻ったわけではない。

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  • ハバロフスク 写真

    昔から・・・
    あんた達が生まれて来るずっとずっと昔から。
    この土地には邪悪な何者かが棲んでいる。

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  • ハバロフスク 写真

    それはこの街に住む人々にはよく知られた存在
    ・・・魂を奪い去る悪魔のことだ。

    その悪魔は暗黒からやって来る。
    それは・・・
    こんな風に小雪の散らつく特別な年。

    人々の夢を貪り喰うために
    ・・・それは・・・悪意と共にやってくる。
    負の香りを伴って・・・

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  • ハバロフスク 写真

    多くの友が、かつてその悪魔の餌食となった。
    奴は身寄りのない子供を狙う。

    この辺りに屯しているSC達は、
    悪魔の恰好のターゲットとなった。
    友を奪われた遠い昔、
    俺は奴を倒すことを心に誓った。

    支えあい生き抜いてきた仲間を奪われるのを
    俺は黙って見ているしかなかった。
    これは俺の弔いの旅・・・そして、
    弱かった俺への・・・
    自分自身への挑戦とも言える旅なのだ。

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  • ハバロフスク 写真

    太陽が西に落ち、
    その役目を月が引き受ける頃
    あたりの空気が変化を始めた。

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  • ハバロフスク 写真

    空気が死にかけ、
    見る見る土地が腐ってくる。

    世界の全てが腐りきっていくような、
    悪魔の到来特有の空気に
    あたりが包み込まれて行く。

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  • ハバロフスク 写真

    木々のざわめきが止み、
    動物達の息吹が森から消えた。
    そうだ・・これこそ死の世界。
    土地が悪魔の到来を俺に告げる
    地獄の調べだ。

    【・・・現れたようだな・・・】

    背後の湖に、巨大な悪意が集中している。
    隠れているつもりなのか、挑んでいるのか。
    さっさと姿を見せてみろ・・・お前こそ、
    俺が追い求めていた旅の終焉なのだ・・・

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  • ハバロフスク 写真

    『貴様は他の人間とは違うようだな・・・』
    頭の中に、何者かの声が響き渡る。
    聞き覚えのある、
    死臭と共に聞こえて来る声・・・

    それは痛みを伴い、絶望を抱かせる地獄の旋律。
    仲間達はこの声から逃げ惑い、
    そしてその地獄の生贄となった。

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  • ハバロフスク 写真

    俺には今も、あの叫び声が聞こえる。
    俺が戦い終え、安堵のため息をつくたび
    それは聞こえてくる。
    安らぎにつこうとする俺を、彼らの魂が、
    今も俺を戦場に駆り立てるのだ。

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  • ハバロフスク 写真

    【久しぶりだな、コウモリ野郎
    ・・・会いたかったぜ】

    『・・貴様はあの時の子供か・・?
    ここに来たのは偶然ではない、
    と言うわけだな・・・』

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  • ハバロフスク 写真

    辺りには死臭が漂い、
    空に浮かぶ月までもが腐敗していく・・・

    『だが、お前には俺と同じ臭いがするぞ、戦士よ
    ・・・汚れた血の臭いがな』

    気の利いた台詞も言えるんだな、不細工な変態野郎が。

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  • ハバロフスク 写真

    【勘違いするな、こいつは俺に
    葬られた悪魔どもの臭いさ。
    お前もすぐに送り返してやるぜ
    ・・・腹を空かせたまま、な】

    クリーチャー野郎は腐臭を漂わせながら
    近寄ってくる。

    【俺のニオイは薔薇の香りさ、
    もっと近づいて嗅いでみな。
    その時がお前の最後だ】

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  • ハバロフスク 写真

    俺は銃には手をかけず、
    奴が間合いに入るのを待った。
    死の臭いが一歩ずつ近づいてくる。
    正常な人間なら
    この状態に耐えることは出来まい。

    ある意味俺は、奴の言うように
    奴らの同類なのかもしれない・・・

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  • ハバロフスク 写真

    奴が俺に近づき、戦闘が開始されるはずの瞬間、
    奴は得体の知れない光を放った。

    クソ野郎でも、なかなか味な技を使うじゃねえか。
    肉弾戦は避け、妖術で俺を惑わそうという戦法か
    ・・・チンケなヤロウだ。
    何をしようが、結果は大して変わらないものを。

    だが、俺が次に見た光景は・・・

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  • ハバロフスク 写真

    【ユリア?・・・お前なのか?】

    忘れもしない、懐かしい顔。
    それに、ミーシャやアーニャ・・・

    SSの俺相手にまやかしの技などは通じない
    ・・・だがこれは?
    ・・・間違いなく彼らの存在を感じる。
    これは・・彼らの魂そのものだ。

    もしかすると、
    このバケモノ野郎に囚われていたのか?
    ・・・可哀想に・・・

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  • ハバロフスク 写真

    ユリアの魂が、俺の心に触れた。
    それは予想もしていなかった場面での、
    懐かしく、夢にまで見た瞬間だった。
    悪魔との戦闘の最中だと言うことは承知していた。
    だが、そんなことはどうでもよかった。

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  • ハバロフスク 写真

    俺の心にずっと住み着いている忘れ得ない声と、
    こうしてまた巡り合う事が出来たのだ。

    【ユリア・・ミーシャ、カーチャ、オーリチカ
    ・・・お前達。俺は帰ってきたぞ】

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  • ハバロフスク 写真

    お前達のことを忘れた事は一度もない。
    一日でも、思い出さない日などはない。

    俺の戦いの原点は、
    お前達と誓ったあの約束。
    俺の肉体は俺のものではなく、
    お前達の弔いのため
    戦い続けるためだけにあるのだ。

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  • ハバロフスク 写真

    俺達の再開は、悪魔の攻撃で断ち切られた。
    悪魔の爪が俺の背中を切り裂き、
    俺の骨を砕いた。

    だが、気にするほどの事でもない。
    肉体の痛みなど、無視すればいいだけの事。

    だが人には、肉体の痛みとは別に、
    どうしても耐えられない心の痛みもある。

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  • ハバロフスク 写真

    ユリアたちの魂の叫びが聞こえる。

    ― 奴を倒して・・・私達を解放して・・・
    奴を倒せ。奴を倒せ。奴を・・・ ―

    それはむしろ、おれ自身の心の声なのか・・・

    (何をしているのSS?私達に気を取られないで、
    戦って!これは奴の作戦だよ)

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  • ハバロフスク 写真

    わかっているさ、ユリア。

    お前達を俺から奪ったゲス野郎を
    このままにしてはおかない。

    ・・・だが、もう少し、
    もう少しだけお前達と一緒に居たい。
    ・・・お前達の味わった苦しみの事を思えば、
    俺の苦痛など痛みのうちにも入らない。

    ただ、お前達と・・・会いたかった。
    お前達の顔を、
    もう少しだけ見ていたかっただけだ。

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  • ハバロフスク 写真

    傷つくことで、己の魂が救われるのかどうか、
    それはおれ自身分からない。

    心の痛みを消し去る方法など、俺には分からない。
    だが、これは永遠に続く、おれ自身の戦いなのだ。

    先手を打たれたようだが、どうってことはない。
    ・・・両足はもう動かない、
    腕も上手くは動かせない。

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  • ハバロフスク 写真

    だが所詮その程度、
    気にするほどのことでもない。
    指一本動けば・・・牙一本残っていれば、
    貴様の喉元に喰らいつき、
    簡単にあの世に送ってやる。

    クソ野郎は俺に勝てるとでも思っているのか、
    油断だらけの馬鹿面で
    不気味な笑いを浮かべてやがる。
     俺はSS。
    指一本動けば貴様の頭を
    吹き飛ばすくらいのことは出来るんだぜ。

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  • ハバロフスク 写真

    これくらいで状況に変化が起きるとでも思ったか?
    やはり貴様は頭の足りないクソ野郎だ。

    【言っただろう?・・・
    状況は一向に変わらない
    ・・・俺は貴様を屠る者。
    ケリをつけさせてもらうぜ】

    クソ野郎でも、死ぬのは怖いだろう?
    だがもう遅い。
    初めての恐怖に恐れ戦くがいい。

    俺に狙われて逃げ切れた悪魔は
    今まで一匹もいない・・・

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  • ハバロフスク 写真

    ユリア達の歌う童謡(うた)が、
    今も俺の耳に焼き付いている。
    そして、これからも・・・ずっと。




    『Быть всегда
     вудить солнце』
    (太陽がいつも、私達と一緒にありますように・・・)

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  • ハバロフスク 写真




    『Быть всегда вудить мама』
    (ママがいつも、一緒にいてくれますように)

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  • ハバロフスク 写真




    『Быть всегда вуду я』
    (私がいつまでも・・・ここにいますように・・・)

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  • ハバロフスク 写真

    ・・・短い付き合いだったな、ブタ野郎。
    ・・俺と遭った事を・・・地獄で後悔しな。

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  • ハバロフスク 写真

    ・・・

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  • ハバロフスク 写真

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  • ハバロフスク 写真

    どこからか、俺を呼ぶ声がする

    ・・・ユリア・・?

    い・・いや・・
    これは・・・そんな懐かしい感じでは
    ・・ないな・・・

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  • ハバロフスク 写真

    や、やべえ・・・ワ・ワトソンじゃないか?
    しまった。

    約束忘れてた・・・

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  • ハバロフスク 写真

    【ど、どうしたんですか?
    銃声が聞こえましたが?
    SS・・・あなたなの?
    一体何をしているんですか?!
    しかも傷だらけ!!】

    やばい奴に見つかったもんだ
    ・・・面倒なことになったな・・・

    【ワトソン・・・今ちょうど
    一仕事終えた所だから
    あまり騒がないでくれ・・・
    お前が騒ぐと傷が・・・】

    『何言ってるんですか!
    どうやったら一人でこんなケガを・・・
    今時子供でもこんな大怪我しませんよ!
    さあ、血を拭いて病院行きましょ・・・』

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  • ハバロフスク 写真

    【大丈夫、お前の顔見たら
    痛みもどこかへ行っちまったよ】

    お前とは長い付き合いだからなあ
    ・・・ありがとうワトソン。

    【そんなことよりワトソン。
    せっかく来てくれたからいいもの見せてやるよ・・・
    ついてきてくれ・・・
    クリスマスには一日早いが俺からの贈り物だ】

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  • ハバロフスク 写真

    森の裏手に湖があるんだ・・・
    桟橋まで一緒に行こう・・・

    「そんなことしてる場合じゃないでしょ。
    全く・・・子供みたいですね」

    ―ああ、子供だよ、俺は。
    じゃあ見せないぞ・・・
    誰もここに連れてきたことはないんだ ―

    お前が始めてのお客さんだよ、ワトソン。

    「・・・!!」

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  • ハバロフスク 写真

    「ま、まあ!・・・これは・・・
    こんなところにこんな場所が・・・」

    そうだ・・・(俺達)だけの場所なんだ。
    昔も・・・そして、今もな・・・

    【お前も仲間に入れてやるが、
    大人達には内緒だぜ・・・】

    「・・・は・・はあ・・・」

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  • ハバロフスク 写真

    『信じられない。
    この街にこんな素敵な場所があったなんて』

    『ほら・・・見てss・・・また、雪が・・・』

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    そうさ。あいつらが運んで来るんだ・・・
    あの・・・光の向こうの世界から・・・

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    みんな・・・ただいま・・・

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  • ハバロフスク 写真




    Remake (The Under World)



       Presented by
        ss.hotman

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