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 2004夏 アイルランド・スコットランド・イギリス湖水地方の旅9(アイルランド・ディングル半島編)

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極楽蝶さん 写真

極楽蝶さん
男性
ディングルの旅行記 : 1
旅行時期 : 
  • 2004/08/30 - 2004/09/21
  • (約8年前・23日間)
エリア : 
アイルランド>ディングル
テーマ : 
世界遺産
投稿日 : 
2006/09/25(約6年前)
写真 : 
15
コメント : 
2
旅の満足度 : 
評価なし
観光 : 
評価なし
ホテル : 
評価なし
グルメ : 
評価なし
ショッピング : 
評価なし
交通 : 
評価なし

2004夏 アイルランド・スコットランド・イギリス湖水地方の旅9(アイルランド・ディングル半島編)

 スケリッグ・マイケルから戻ってきたときは,ケリー周遊路をゆっくりとドライブしてキラーニーのホテルに戻る予定だった。昨晩はキラーニーに到着するのが遅かったから,チョット寝不足気味。その上,スケリッグ・マイケルの行き帰りの荒海と寒さでも結構疲れた。けれども,ヴァレンシア島にあるスケリッグ・エクスペリエンス・センターでスケリッグ諸島の歴史の展示などを見ているとき,ディングル半島のガララス礼拝堂などの内容に興味が沸いてきた。そこで突然の行き先変更。しかし,スケリッグ・エクスペリエンス・センターを出たのが午後4時過ぎ。急いで行かなくては暗くなってしまう。それに,突然の思いつきなので,ガララス礼拝堂への道順も知らないのだ。センターの駐車場で地図を広げ,調べてみる。キラーニーに戻る途中の町キローグリン(Killorglin)からキャッスルマイン(Castlemaine)に行き,そこからディングル半島の南岸沿いの道を下り,ディングルの町を目指す。そこから北西に道を取れば行けるようだ。急いで行っても3時間はかかるかもしれない。今から行くと午後7時頃か。でも写真で見るガララス礼拝堂は草原の中にポツンと立っている礼拝堂という感じで,まだ明るければ見ることはできるだろうと思っていた。帰りが今日も夜中になるはしょうがないか。
 一路,ガララス礼拝堂を目指す。道は比較的分かりやすかった。キローグリンからキャッスルマインに行く道でチョットだけ分かり辛いところはあったが,キャッスルマインからの海岸線沿いの道はスイスイと行けた。車も少なく,ディングルまでは予定より早く行くことができた。ディングルの町に入ると,チョット注意深く見ないと見落としてしまうが,ガララス礼拝堂への指示表示も出ていて,ここからはその後の道沿いにあった指示表示に従って礼拝堂までたどり着いた。ディングルの町からはしっかりと指示表示を見ていけば,決して迷うようなことがないようになっている。
 さて,ガララス礼拝堂に着いたときに,(僕にとっては)意外なものがあった。ビジターセンターを通らなければ礼拝堂に行けないのだ。到着したのは午後6時半頃。心の中では,折角来たのに,今日はもう終わってしまったのではないかと不安になった。取り敢えず駐車場に車を止めて,ビジターセンターまで行ってみる。センターはまだやっているようで,中には学生風の男性が一人いた。見学できるか訪ねると午後8時までだという。胸をほっとなでおろす。チケットを買い,センターの裏手のドアから礼拝堂に行く。センターのすぐ裏に礼拝堂はある。牧草地の中に,この礼拝堂だけが時を止めたように佇んでいた。ここでも天候が良くなかったことは残念だが,思いつきとはいえ,ここに来て良かった。この礼拝堂も薄く平たい石を積み重ねただけの質素な作り。アイルランドでの初期キリスト教の信者や修行僧の慎ましやかな,しかし厳しい信仰への思いが今でも伝わってくるようだ。
 礼拝堂からビジターセンターに戻り,絵はがきを買うときに店番をしている学生風の男性に近くにもこのような遺跡があるのか訪ねた。すると彼は「今日はどこに泊まっているんだ」と聞かれた。キラーニーのホテルだというと,「ディングルにはいくつもの同じような遺跡があるが,見て回るには一日かかる。キラーニーに帰るなら,車で10分ぐらいのところにキルマルケダル教会があるからそこを見て帰ればどうか」と言う。その教会の閉門の時間が心配だったので,その旨を訪ねると。「もう壊れた遺跡で,墓地にあっていつでも見られるよ。もし墓地の門が閉まっていたら,乗り越えれば大丈夫」というので,教わった道を教会へ向かう。もらった地図が大雑把だったのと,暗くて指示表示がよく見えなかったので,途中迷ったが20分ぐらいで教会に到着した。駐車場の場所が分からないので,道ばたに車を止め,閉まっている門を開けて(鍵はかかってなく,問題はなかった。それに,門と行っても腰ぐらいの高さしかなかった)墓地に入る。彼に言わせると,この教会もアイルランドではとても重要な遺跡で,有名な石柱などもいくつかある,という話だったが,外見からはただの廃墟。特に整備され,大切に保存されているようには見えなかった。興味深いところの写真を何枚か撮ってきたが,日本に帰ってからこの教会のことを調べてみると,彼の言うようにとても重要なものであることが分かった。

 そんなこんなで,今日もホテルに戻ったのは夜の10時過ぎ。旅行を始めてからまだ一週間ぐらいしか経っていないのに,チョット疲れ気味。この日は,帰り道のガソリンスタンドで買ったパンを食べて,そのままベッドにバタンきゅ〜となってしまった。

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    石垣に囲まれたガララス礼拝堂

    ガララス礼拝堂は7世紀に建てられたもので,現在でも完全な形で残っている数少ない礼拝堂です。大きさは5メートル四方しかなく,船をひっくり返したような形をしています。礼拝堂の周りには低い石垣が巡らされています。写真で分かるでしょうか,石垣は円を描くように礼拝堂を囲っていますが,堂に向かうところは段違いになっています。

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    ガララス礼拝堂(正面)

     正面には小さな入口ひとつだけあります。この入口も低く小さいので,腰を屈まなければ入ることができません。

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    ガララス礼拝堂(側面)

     側面から見た礼拝堂はひっくり返した船の舳先と船尾を垂直に切ったような形をしています。側面には窓はありません。

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    ガララス礼拝堂(後面)

     真ん中あたりに小さな丸い窓がひとつだけ開いています。正面と形は一緒で,入口と窓の形だけが異なっているだけです。

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    ガララス礼拝堂の内部

     時間が遅かったせいもあるのかもしれませんが,中は真っ暗に近かったです。しばらくしないとこの暗さに目が慣れませんでした。目が慣れると内部の作りも少しずつ分かりって来ましたが,積まれた石はしっかりと目が詰まっています。後で知ったことですが,今でも雨漏りをしないと言うことです。それから,外から見ると丸い窓も,内側から見ると上にアーチを描いた細長い形をしていて,まるで教会のステンドグラスの窓と同じような形をしていました。ただし,内部には宗教的な飾りなどはまったくありませんでした。

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    ガララス礼拝堂の積石

     内側から見るとびっしりと詰められていた石も,外側から見ると平たい石の間と間に目を詰めるように小さい石が埋められていました。この後に訪れるバレン高原などの石を見ても同じようでしたが,この国の石は平たく薄く割れるのでしょうか。

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    ガララス礼拝堂の近くにあった墓石

     これは礼拝堂の裏にあった石柱ですが,僕はこれを墓石だと思います(この石の説明のようなものを見つけることができなかったので,あくまでも想像ですが)。なぜなら,十字に○を加えたケルト十字のような模様が刻まれているからです。もしかしたら,クロンマクノイズやグレンダーロッホなどで見たケルト十字の墓石の原型なのかもしれません。だとしたら,とても面白いものだと思います。

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    キルマルケダル教会(正面)

     この写真は墓地を囲む塀の外側から(車を止めた辺りから)撮ったものです。奥にある教会の廃墟がキルマルケダル教会です。
     ここに来て,一段と霧が深くなってきました。それにここに到着したのは午後7時半頃。ここが墓地だと思うとあまり気持ちの良いシチュエーションではありません。でも,ここまで来たのだから勇気を出して教会に・・・・。

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    キルマルケダル教会(後面)

     これは教会の遺跡の後側(内陣部)の方から撮った写真です。屋根は落ちてしまっていますが,外壁などは良く残っています。それと,この教会は12世紀頃の建築だと言うことで,使っている石の形がガララス礼拝堂などとは異なっています。確かに,平たく薄い石もありますが,厚く大きな石が使われているのが分かります。
     それとこの教会も窓が少ないと思いませんか? この教会も分類ではアイルランド・ロマネスクの教会だと言うことですが,窓が少ないのはその特徴なのでしょうか?

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    入口アーチ部の生首の装飾(キルマルケダル教会)

     キルマルケダル教会の入口のアーチには生首の装飾がありました。キリスト教以前のアイルランドでは,生首に対する崇拝があり,他の教会に装飾にも生首が使われているということです。ここには生首の装飾がひとつだけですが,他の教会では正面入口に無数の生首装飾がある教会もあると聞きました。

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    キルマルケダル教会の内部

     この写真は入口部に向かって内部を撮ったものです。写真だと分かりにくいかもしれませんが,外部と床面は大体同じ高さなのですが,入口からは階段を1段か2段下りて,また1段か2段の階段を上がるようになっています。意図的にこのようにしたのか,それとも建設当時と今では教会の周囲の地面の高さが違っているかは分かりませんが,チョット変な感じを受けました。
     前の写真の感想で「窓が少ない」と書きましたが,この教会は時代が進んでからのものだからでしょうか,窓が作られも良いような左右の壁の中ほどには柱の形をした装飾が施されています。
     左側にある四角いものは多分コンクリートで出来ていたように思います。少なくとも最近,何かの目的で作られたような,教会とは異質のものです。

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  • ディングル 写真

    内陣部入口のアーチとアルファベット・ストーン(キルマルケダル教会)

     ここが内陣部への入口です。内陣と身廊部が壁で仕切られているのも特徴的です。確か,アイルランドの他の教会でも,このような作りを見たように思います。これもアイルランドの教会建築の特徴なのでしょうか。
     ところでこの内陣部入口のアーチがとても素敵です。保存状態がとても良いので,修復されたものかもしれませんが,二重のアーチになっていて,それぞれに簡素ですが素晴らしい彫刻がされています。奥に見える窓は内陣部の窓です。小さな窓ですが,これも美しい形をしています。
     内陣部入口の左に写っている石柱はアルファベット・ストーンという有名なものです。なぜ,そう呼ばれているのかビジターセンターのお兄さんに聞きましたが,ちょっと忘れてしましまいました(僕の英語力のせいかも?!)。それと,この石も近づいてアップで撮っておくべきでした(反省!!)。

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    オガムストーン(キルマルケダル教会)

     オガムストーンとは4〜7世紀頃に作られた,石に線を横や斜めに刻んで数やアルファベットを表現した石柱のここと。古代のアイルランドで用いられた文字です。

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    日時計の裏面(キルマルケダル教会)

     この石柱は日時計で,写真の面は裏側。表には小さい穴が開いていて,その周りには一定の間隔で刻まれた線が残っています。模様が面白かった(ケルト的だった)のでこの面を載せましたが,上の面が平らの半円球のような形から日時計を想像してもらえるでしょうか?

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  • ディングル 写真

    インチの海岸

     帰り道に通ったインチの海岸線を写したものです。勿論,ガララス礼拝堂へ行くときにも走りながらこの風景を見ましたが,先を急いでいたので,帰りにまだ見ることができればラッキーかな,と思っていましたが運良くまだ少しだけ明るかったので写真に撮ることができました。この時間で大体午後8時頃だったと記憶しています。何しろ,この海岸をあとにしてすぐに暗くなりました。
     改めてこの写真を見て思うことですが,アイルランドの海岸は結構天候の荒れた風景が似合いますね。風が強く,草が風になびいていればより雰囲気が出るような気がします。

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