シャブリワイン世界的に有名な白ワインである(こんなこと言わなくても子供でも知っているかも知れないが)。某ワイン取扱店で買ってみたらまずいのなんのって。こんなまずいワインが世界的に有名なわけはなかろうと言うことで、それなら現地へ行って飲んで見ようと言うことにした。その前年、ドイツからの帰りそのことをスチュワーデスに話したら、ソムリエの資格を持っているとかで、それなら是非ロン・デ・パキへ行ってご覧なさいとのことだった。
しかし、調べてみると鉄道駅からの交通機関が全く無い。タクシーなら何とかなるだろうと気楽な気持ちでアレシア(シーザがガリアに最終的に勝利した土地)を見てから鉄道でオーセルまで行き、そこからタクシーで行こうとした。さて、駅に着いて待てど暮らせどタクシー乗り場にタクシーなど来やしない。30分待っても来ないのでしょうがないから駅の切符売り場にカクカク・シカジカなので、筋違いで悪いけどタクシーを呼んでくれないかと頼み込み、待つこと30分。やっと来たタクシーに頼まれた女性と相乗りになりシャブリに向かった。
ホテルについてから警官にロン・デ・パキの場所を聞き、行ってみるが本当にシャトーという雰囲気で表玄関から入るのは気が引けたが、案内板に試飲、購入はこちらへとフランス語で書いてあったのでその誘導に従って図々しくも試飲を申し込み飲ませてもらった。
やはりさっぱりしていてうまい。有名なワインだから高いと思って買ってこなかったが、後で調べてみると街場より若干高いが、手が出ないほどではなかったので、買って帰れば良かったと思った。
さて、ホテルであるが、泊まったホテルはかなり値段が高かったが、設備は万全で、バスタブも真新しいものが備えてあり、ものすごく環境の良いホテルだった。但しこのホテルは常時は管理人がおらず、数字ボタンを押して解錠し、自分で出入りする構造になっている。従って到着時間を知らせておいたが、しばらく待たないと管理人が来なかった。
何度か出入りするうちに解錠用の数字を書いたメモを部屋に置き忘れ、ホテルに入れなくなってしまった。あれこれ思案したがどうしようもなく、やむなく近くのホテルに事情を話し、何とかしてもらえないだろうかと頼み込んだが、気の毒だがドウしようもないと言う。
そこでやむを得ないからそのホテルに空き室があったのでその晩はそのホテルに泊まり翌朝、管理人がやってくるであろう時間を狙って予約したホテルに戻り、管理人に事情を話してやっと中に入る事ができた。
これから行かれる方はこのようなへまをやらないように十分にご注意の程を(こんなへまは私以外は市内かも知れないが)。