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 ヴィーナスはロシア人 : キプロス

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worldspanさん
男性
その他の都市の旅行記 : 1
旅行時期 : 
  • 2007/11/30 - 2007/12/02
  • (約5年前・3日間)
エリア : 
キプロス>その他の都市
テーマ : 
芸術・美術館・博物館
投稿日 : 
2007/12/12(約5年前)
写真 : 
33
コメント : 
0
旅の満足度 : 
評価なし
観光 : 
評価なし
ホテル : 
評価なし
グルメ : 
評価なし
ショッピング : 
評価なし
交通 : 
評価なし
交通手段 : 
  • 航空会社 :  中東航空
  • 現地移動 :  高速・路線バス / タクシー
同行者 : 
一人旅

ヴィーナスはロシア人 : キプロス

 04年にハンガリーやチェコといった中欧諸国と共にEUに加盟した南キプロス。キプロスといえばギリシャ系の南キプロスとトルコ系の北キプロスに未だ分断されままだ。その南北分断の原因もギリシャ系民族のギリシャ本国への帰属意識の高揚とギリシャ派のクーデターにより、トルコ系民族の危機感を煽ったことによりトルコ軍が介入した為で、EUもギリシャ系民族への非を認めている。こうした背景で国境問題がいまだ未確定にも拘らず、EU加盟を果たしたのには同じEUに加盟しているギリシャという同胞の強い後押しが合ったからに他ならない。

 南キプロスの首都は北キプロスと同様に本島の中心に位置するレフコシア(ニコシア)。しかし南キプロスの首都でもある南レフコシアには空港がないため、空路南キプロスに入国する場合、世界遺産の町パフォスか、良港に恵まれた港町ラルナカの国際空港から入国することとなる。後者の方が町の規模も空港の規模も大きい為、ラルナカから入国するのが一般的だ。

 ラルナカ国際空港は市内中心から6kmという、非常に便利な位置あるにも拘らず、交通機関は非常に脆弱だ。市内と空港を結ぶバスは夕方の5時には終わってしまう。土曜だとバスは午前中しか動いておらず、日曜ともなると全便運休する。夜に到着してしまうと空港から市内まで僅か6kmの距離をタクシーを利用せねばならないのだが、通常タクシーで空港から市内を目指せば5〜6キプロスポンド、日本円換算で約1390円から1660円もかかる。そのタクシーも20時以降が深夜割増料金となってしまうい、タクシー代で言えば日本とさほど変わらないか、むしろ高い位に感じる。

 こうした交通機関でのアクセスの悪さはラルナカ市内と空港間に限ったことではない。国際空港を抱えるラルナカと首都のレフコシアを結ぶ大動脈の交通機関でさえもそれに然り、両都市からパフォスを結ぶ路線も然り。幹線で日曜日にバスが走っていないことなんて他のEUや日本では考えられないことだ。

 不便なバスをカバーするものとして、地元ではサービスタクシーという乗り合いタクシーなるものがある。事前にサービスタクシーに連絡さえしておけばピックアップしてもらえるが、それでもバスの運賃の二倍はかかる。地元の人は使いやすいかもしれないが、一般旅行者はきっちりと予定を立てて手配をしないとせねばならないので、使い勝手は決して良くはない。とはいえ、何もないよりはまだましだが。キプロスはなんとものんびりした国というか・・・。

 キプロスのこうしたおおらかな側面は交通機関だけではない。道や乗り物のことを道行く人に尋ねれば親切丁寧に教えてくれ、人の歩くスピードも大阪とは比較にならないくらい遅い。まるでスローモーションでも見ているかのようだ。そんな時間のゆっくり流れていることが私にはとても羨ましく感じる。観光で訪れるには不便極まりない国だが、住むには良い国かもしれない。

 キプロスといえばヴィーナス誕生の地としても知名度が高い。ローマ神話に登場するヴィーナスはギリシャ神話の女神アフロディーテが元になったといわれている。15世紀にボッティチェルリにより描かれた「ヴィーナスの誕生」の絵画は、エーゲ海の泡から生まれ、貝殻に立つブロンドの、美しい裸身のアフロディーテを見事に描いている。

 しかし残念ながらキプロスはギリシャ系とトルコ系の民族が主要民族のため黒髪。キプロスで見かける美しいブロンドをなびかせる女性たちの多くはロシアやウクライナからキプロスに訪れた女性達。キプロスは地中海に面し気候も温暖なため、ロシアやウクライナからの観光客にも人気が高く、更に低税率のキプロスに投資するロシアの企業も多いといわれ、ロシア人やウクライナ人を見かけることが少なくない。

 街を歩くブロンズの女性達の話す言葉を聴くと大抵がロシア語だ。ボッティチェルリが現在のヴィーナスを描くのであればアエロフロート航空の上に立ち、ロシア国旗を持ったブロンズの裸身の女性をきっと描くだろう。

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    宿泊したアントニスGホテル。ここにはダマされました(笑)。キプロスのホテル検索サイトでラルナカの安いホテルを探していて私の目に留まったのがこのホテル。一泊27ユーロを切る値段で安かったので押さえたのですが、実はこのホテル、ヴォロクリニという村に位置し、正しくはラルナカ市郊外に位置しています。確かに「ラルナカエリア」であることには間違いないのですが・・・。

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    ホテルにはプールはありますが、12月では流石に入ることもできず、しかも海までも遠いわ、更にラルナカまで出るのにお金がかかるわ・・・。ラルナカまでタクシー使っての往復代金とホテル代を合わせると、ラルナカ市内の中級ホテルに宿泊できます(涙)。

    安物買いの銭失い・・・。

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    私が宿泊したホテルの部屋の外観。見た目は確かに悪くはないのですが、上記の事に気づいた私のテンションは下がりっぱなし・・・。ホテルはオーナーの息子が見ているのですが、これも全くやる気なし。レセプションなんていつ行っても開いていませんし、オーナーの息子は夕方6時から併設されたバーで飲んでいます。
    ボンよ、やる気あるのか??親のベンツを乗り回さないで少しは仕事をしろ!
    二代目というのは何処もそんなものなのかなぁ。

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    室内は汚くはないですが、整備は全くされていません。テレビなんてあるにはあるがコンセントと差込口がかみ合わず使うこともできない!意味のないテレビ置きやがって!!。

    隣の部屋はチェックアウトされたらされっぱなし。私の滞在中鍵がついて半開きのまま、少なくとも三日間はほッパラかされていました。ッて言うかこのホテルで他の宿泊客に一度も遭遇していません・・・。大丈夫なのか?、このホテルは。

    長期滞在向けなのかキッチンが部屋にあるのは、物価の高いキプロスで食事をする上で大変助かりました。

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    ヴォロクリニ(voroklini)村のプロフィティス・イリアス教会(Profitis Ilias )。ギリシャ正教会系の

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    同じく村にある立派な教会

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    村には何故かギリシャ料理タベルナのレストランが多い。

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    ムム! 村で見つけた変な自販機。これは一体何ぞや。
    横を見ると・・・。

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    何やらありがたい水の自販機のようだ。

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    昔は利用されていたのでしょうね。

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    家にはレモンの木が植えられ、立派に実っています。ああ、こんな家でのんびり暮らしてみたい。

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    村にも拘らずおしゃれな家々が立ち並んでいます。

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    ギリシャっぽいですよね。

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    キプロスのゲートウェイ、ラルナカ国際空港。一応近代的ですが、中に入るとプレハブ作りのように見えてしまうのは一体!?

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    街中はガランとしていますが、これでもキプロスの2大都市、ラルナカのダウンタウンです。しかも土曜日の午前10時!。
    なるほど、これじゃ午後8時を過ぎればタクシーも深夜料金を取るのも頷ける。

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    キプロスの首都、南レフコシアの旧市街。道が入り組み、細い路地にはおしゃれなレストランが。

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    レフコシアのカトリック教会Holy Cross Catholic Church。1642年に建設されましたが、現在の建物は1959年に再建されたもの

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    教会の裏手は直ぐに北レフコシア、北キプロス領になっています。そのため両国の緩衝地帯にはこうした看板が。

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    道路を挟んで国旗の立つ左側の石垣の上は北キプロス領のレフコシア、その下と右側の石垣の上は南キプロスのレフコシアです。

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    緩衝地帯にはUNの監視等が。

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    街を歩いていると道路を遮るかのようにギリシャの国旗が描かれたバリケードが。これより先は北キプロスのレフコシアなのです。

    現在は平和になったのか、この国境ともなっているグリーンラインギリギリまで店が拡張しています。写真の右真ん中の建物がボロボロなのにお気づきでしょうか?以前はこの停戦ライン付近は激戦地だったのか、グリーンライン付近の多くの建物はボロボロのものが多いです。

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    レフコシアの町は1974年に作為的に南北に分断されたので、南北に走る多くの道がこうして北レフコシアに差し掛かる箇所で行き止まりになり、ギリシャ国旗をあしらったバリケードで通行ができないようになっています。そしてこの国境ともなっているグリーンライン付近の建物はこうした廃墟になった建物が多くみうけられます。
    誰も最前線になんて住みたくないですもんね。。

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    北キプロスの首都、北レフコシアではありません。これも南レフコシアです。国境付近の町並み。あと五年もすれば、きっと見違えるほどに改修されることでしょう。

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    国境付近の町並みはこうして現在も改修が進められ手いる最中です。5年、10年後には更に南北の格差がついてしまうのでしょうね。

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    レフコシアの国境付近のゴーストタウン。

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    何とこれは国境の壁と北レフコシア側の廃墟が一緒になっている。

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    平和になったという証しの家です。南北を分断するグリーンラインの壁にへばりつくように民家が建てられています。こんな最前線に家が建てられるということは、南北の摩擦が落ち着いた証拠なのでしょう。

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    南レフコシアの旧市街に立つ市場。う〜〜ん何かしょぼい・・・。

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    ギリシャ料理といえばタベルナ!

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    1450年に建設されたギリシャ正教会系の教会Chrysaliniotissa。一見壁が新しそうなので、再建されたのだと思います。

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    1872年に建設された同じくギリシャ正教会系の教会Faneromeni

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    ギリシャ系レフコシアにもイスラム教の寺院のモスクが残っています。
    写真はオメリイェ・モスクOmeriye Mosque。1451年にオスマン・トルコのムスタフ・パシャによって建設されました。先の内戦でギリシャ人がイスラムの歴史的建造物を破壊しなかったことに敬意を表します。

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    モスクのそばにはイスラムの伝統的なサウナ、ハンマームが。

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