パリの旅行記・ブログ(535ページ)

広い見本市会場を歩き回り、私共はいつの間にかペットのコーナーに来ていた。そこには、ぬいぐるみそっくりな子犬が三匹。赤ちゃんベッドのような囲いの中で、上になり下になり、コ...

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「犬買ってくれる？　お父さん」「うん。買おうね」「じゃァ僕行くよ」「私も行きたァーい」小学校5年生の娘と、2年生の息子。我が家のパリ行きは、難航の末、思いがけない決着を...

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寒くなったコペンハーゲンとお別れして早く南へとパリに来た。

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1961年10月22日（日）今日の日曜日は、フランス国鉄Ｂさんの家庭に招待され、一日を一緒に過ごした。この人は5年前の1956年、日本とフランスの両国鉄が留学生を1名相...

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1961年10月22日（日）1956年に、たった一度だけだったが、日本国鉄はフランスとドイツの国鉄と、職員の交換研修をしたことがあった。そのときフランスから選ばれて来た...

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1961年10月20日（金）アニエールでもう一つ忘れてはならないものは、ルイ・ヴィトンである。人気が出てパリでの生産が追いつかなくなり、パリから出て初めて生産基地を造っ...

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1961年10月20日（金）パリの北郊、とは言っても、サン・ラザール駅から僅か5分のところにあるアニエール。セーヌ河に面し、工場が増え鉄道が通った19世紀後半には、パリ...

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1961年10月20日（木）アニエールからサン・ラザール駅に戻り、昼食をとる。これで2ヶ月足らずだが、通い続けたフランス国鉄とはお別れだ。すっかり馴染みになったサン・ラ...

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10月20日（金）午後久々に雲が切れ、何日かぶりで太陽を拝む。街のマロニエの並木はすっかり黄色に紅葉して、落葉も始まった。ここの秋は、日本の「実りの秋」のイメージではな...

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1961年10月19日（木）久々に予定から開放され、午後秋の色濃いパリの町に出掛ける。先ず先日から一度触れて見たかった、最近開業されたばかりの空気タイヤ地下鉄を訪れた。...

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1961年10月19日（木）続ゴムタイヤ地下鉄を体験した私は、一度ゆっくり見たいと思っていた、ジュー・ド・ポーム美術館に立ち寄った。この建物はルーブル博物館とコンコルド...

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1961年10月19日（木）続ルーブル宮殿に隣接するチュイルリー公園、その片隅にあるジュー・ド・ポーム美術館には、印象派の絵が飾られている。ジュー・ド・ポームはテニスの...

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1961年10月19日（木）続チュイルリー公園にあるジュ・ド・ポーム美術館には、印象派の絵が飾られている。（注：現在はオルセー美術館に多くの印象派絵画が見られるようにな...

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1961年10月19日（木）続インターネットで見た、日本人のフランス留学生悩みの手記を続ける。こんな見方もあるということを、紹介したいからである。私から見ればあちこち疑...

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1961年10月18日（水）今日はどうしたことか、一日中ついていなかった。第一にスタートからして悪かった。9時の約束があるので、8時前に家を出て地下鉄に乗りラスパーユま...

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1961年10月17日（火）昨日より部屋にスチームが通り出し、暖かくなって有難い。パリは北緯49度と、北海道の最北端北緯46度より緯度が高いだけあって、10月中旬なのに...

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1961年10月17日（火）続夕方シテの中で、私と同じフランス政府給費留学生として日本から到着したばかりのＴさんと、パッタリ出会う。元気がないので理由を尋ねたところ、詐...

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1961年10月16日（月）続今日は、昨日とは打って変わって、ヨーロッパの高緯度を実感させる薄ら寒い一日である。霧が深くて、100メートルも離れていない日本館が、シルエ...

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1961年10月16日（月）お腹の加減が悪く、午前中は休養する。休養しろと、神様のお告げかもしれない。命拾いをしてまだ三年目の病み上がりの身なのに、無理をしまいと思いな...

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1961年10月16日（月）続フランス政府の担当官と会ったついでに、少しバツが悪かったが思い切って、フランス語の勉強を再度始めたいので、授業料を出して欲しいと、お願いし...

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1961年10月15日（日）スペイン館の部屋は、窓が小さくて西向きなので、午前中は少し薄暗い。しかしちょっとした道に面して、隣家との間隔が広いので、鬱陶しさはない。道に...

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1961年10月15日（日）続パリに来て以来、フランス語に慣れるため日本語との接触を出来る限り避けようとしているが、スペイン館に越してから、日本人と話す機会が激減し、喜...

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1961年10月14日（土）秋晴れの好天気。外に出たいのは山々だが、しばらく過労が続いているので休養が必要と、我慢して部屋に閉じこもる。溜まる一方の文献にも、目を通さな...

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1961年10月14日（土）続スペイン館には、フロアごとに炊事場があり、自炊が出来る。あまり使われていないので、何時行っても使えるのが魅力である。ここで、ご飯を炊いてみ...

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1961年10月14日（土）続ようやく米を買ってきて、調理の番となった。米を良く洗って、しばらくたっぷりの水に漬けておき、それを鍋に入れ、沸騰してからそのまま炊き込んで...

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1961年10月13日（金）日本館でしばらく同室だったＴさんが、スペイン館に越してきた。これでこの館には、日本人が4人と増える。みんな私より年配の人で、医者、学者、芸術...

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1961年10月13日（金）続私が住人となったスペイン館は、規律の厳しさで名高い。門限も厳しくて、夜半12時を過ぎると玄関に鍵が掛けられてしまう。12時以降に帰ると、灯...

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1961年10月13日（金）続私の住むスペイン館の名物守衛ミュノスさん。勤務が17時から翌朝の7時までなので、夜中の立ち話だけでなくて、夕方にも立ち話をするようになった...

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1961年10月13日（金）続私の住むようになったスペイン館は、門限が厳しくて夜中の12時になると玄関のドアに鍵がかかる。その都度、寝ている守衛をベルで起こし、電気鎖錠...

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1961年10月13日（金）続私の海外生活は、戦争についている。ベルリン封鎖が落着いたと思えば、アルジェリア独立反対テロの毎日だ。アルジェリア戦役（1954-1962）...

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