個人的には、海外に来ている感じがしない向かいのオークラガーデンよりも、こちらの方が好きです。他の方も書いているように、こちらに泊まって、オークラガーデン内のショップや(クレジットカード各社の)サービスデスクを利用します。(ただし錦楠楼のレストランでは、空いたお皿をひくのに、ウエートレスが客の前にニュッと手を伸ばしたりします。そういうことで不快になるより、オークラに泊まった方がいいというのも一つの考え方だと思います)
タクシーでホテルへ行く際、新錦江飯店ではない、ということをきちんと伝える必要があります。また錦江飯店(通称:老錦江)は、北楼、南楼などの棟に分かれているため、門から先、自分の行きたい棟に行く指示をするのが難しい。チェックイン時はともかく、外出先から北楼に戻る場合は茂名南路の北寄りの門で、南楼に戻る場合は茂名南路の南寄りの門で降りてしまって歩くのがいいかもしれません。
なおここからタクシーで浦東空港に行く際に、遠回りされたことがあります(2010年、2016年)。オークラは、乗り入れるタクシー会社を限っているはずですが、錦江は特にそういうことをしていないようなので、外国人からふんだくろうとする運転手に当たることもあります。
朝食バイキングは中洋和がそろい、ハムなども美味しいですが、投稿者にとってうれしいのは、「上海風味」として、もち米焼売などが日替わりで登場すること。中国江南地方に留学経験がある者にとっては涙ものです。ただし肉まんなど包子類は手作りではなさそう。
* レアケースですが、夜10時頃に、同行者がホテルの外で転んで口の中を切り、病院に行こうとした際、フロントの人は「この時間は、タクシーがほとんどホテルの中に入ってこないから、外で拾った方がいいよ」と言うばかりで、車を手配してくれるわけでも、救急車を呼んでくれるわけでもありませんでした。また外に出ても、タクシーはなかなか通りませんでした。口の中の怪我だったので、重傷に見えなかったのかもしれませんが、動脈を切っていたのでかなりの出血があり、縫う必要もありました。処置が遅れたらどうなっていたかと思うとぞっとします。向かいのオークラなら対応が違ったかも、と思いましたが、それはわかりません(2012年)。
○北楼(錦北楼 2012年8月宿泊)
古い建物ですが、中は2006年頃にリニューアル済み。ただし金ピカです(窓だけは写真のように古い鉄の枠のまま)。朝食会場のダイニングについては、昔のなごりをとどめています。
上の方の階では、(水圧の関係か)トイレの水量が頼りない感じでした(ただし部屋による)。
○南楼(錦南楼 2010年以降、毎年)
築約50年ですが、2005年頃にリニューアル済み。1階にフロント、レストランが作られ、昔と大きく変わりました。朝食メニューは北楼と同じ。北楼のダイニングは風格がありますが、こちらのレストランはよく日が入り朝の気分が上がります。
ツインは北楼より狭いですが、充分な広さです。クローゼットと洗面・浴室は白を基調としていて、北楼の金ピカより落ち着いています。
北楼ほど高さがないせいか、トイレの水に不安を感じたことはありません。
というわけで高いお金を出して北楼に泊まるより、南楼の方がいいと感じています。
○周辺情報
ホテル内の老夜上海は24時間営業で、ホテル周りのレストランが混んでいてもここならいつでも入れますが、まずいのでやめた方がいい。錦北楼1階の錦廬はシンガポール系。
ホテル直近のレストランとしては、蘇浙匯(茂名南路)、避風塘(長楽路、24時間営業)、新旺茶餐庁(長楽路)など。避風塘は飲茶レストランのようなもの、新旺茶餐庁は香港式茶餐庁で、どちらも1人でも大丈夫です。
茂名南路に上海灘の旗艦店、茂名南路×淮海路にユニクロ。地下鉄一号線陝西南路駅2番出口にはパークソン。淮海路×陝西南路にiapm。パークソンも、iapmも地下には食品。iapmの地下スーパーは広すぎるので、パークソンの方が便利かも。