震度7の街の夜明け【栗原〜塩竈】 希望という名の光★東北へ‐4
4位
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陸前高田から2時間近くバスに揺られて、一関に到着。
今夜のホテルは隣の栗原市のくりこま高原駅の前にある。
ということで、くりこま高原までの新幹線の切符を購入!
僕は国内旅行で新幹線に乗ることってめったにないんだけど、くりこま高原は新幹線しか停まらない駅なので、これしか手段がない。
新幹線、久しぶりだ〜♪ -
世界遺産に登録されたばかりの平泉はここから近い。
一関はお餅を使った料理が名物とのことで、夕食にと調べておいたお店へ行ったけれど、あいにくお休みの日だった。。
仕方ないので、一本早い新幹線でくりこま高原へ行って、向こうで夕食とすることに。
今回は平泉へも行けなかったし、また来たいなぁ。 -
ここは宮城県の栗原市。
3月11日の震災のとき、最大の震度7を記録した街だ。
あの日、栗原市で震度7という速報が流れて、栗原は大変なことになってるんじゃないかと心配したのを思い出す。
けれど、津波の被害や原発事故のニュースが先行し、最も地震の揺れが強かったはずの栗原が大きく報道されることはなかった。
この栗原は3年前の岩手・宮城内陸地震でも震度6強の揺れに襲われている。
栗原というと、どうしても地震を思い浮かべちゃうなぁ。 -
でも栗原でもうひとつ思い浮かぶのが、ラムサール条約に登録された伊豆沼!
日本最大級の渡り鳥の越冬地で、この季節はマガンをはじめ、多くの鳥たちが訪れている。
この伊豆沼では早朝、マガンが一斉に空へと飛び立つ感動的な光景が見れるという。
栗原をこの旅最後の宿泊地にしたのも、その朝の光景を見たかったから♪
明日は夜明け前にホテルを出て、伊豆沼へ向かおう〜。 -
くりこま高原駅は思ってた以上に小さな駅だった。
駅前もがらーんとした感じで人もいない。
いかにも何も無い所に新幹線の駅をぱっと造ったという感じがする。
どうやら栗原の街の中心はここから離れているらしい。 -
イオンの中に半田屋があった!
半田屋は宮城県を中心にチェーン展開する大衆食堂。
外出ても店なさそうなので、ここで夕食とすることに。
おかずが並んでて、そこから自分の好きなのを取って、最後に会計するセルフ式♪ -
さすがに僕は普通のカツカレーにした(笑)。
それにひじきと豚汁、フルーツポンチも付けて、700円くらいだったかな?
味はまあごく普通なんだけど、その普通な感じが悪くない。
店のおばちゃんも人柄が良い感じで、こんな店、近くに欲しいな〜。 -
さすがに飽きたので、ホテルへ。
駅前にあるホテルエポカ。
伊豆沼に一番近いビジネスホテル、ということで、迷わずここを選んだ。
1泊4700円くらいで、こんな街でも意外に宿泊客は多いようだった。
なにより静かな環境なのがいい♪ -
12月12日。
まだ夜明け前の5時過ぎにアラームが鳴って起床!
このホテル、伊豆沼に一番近いとはいえ、4km近くも離れている。
もちろんバスなんてあるはずもない。
タクシーで行こうか?とも思ったけど、いや、せっかくだし(?)歩いちゃえ〜っ!ということで、伊豆沼まで4km歩くことに。
さあ、行くぞ! -
外は当然、まだ真っ暗!!
しかも寒い〜っ!!!
人家とかもほとんど無い真っ暗な田園地帯の中を、伊豆沼目指してひたすら歩く!
歩いている人は誰もいないけど、トラックとかが意外に多く走り抜ける。
きっと、なんであの人はこんな真っ暗な中を歩いているのだろう?って不思議に思ったことだろう〜(笑)。
とにかく、予想以上に灯りがなくて。。
でもそのかわり、夜明け前の星空がすごく綺麗だった!
久々に美しい星空を見れた♪ -
そしてついに、伊豆沼に着いた〜っ!!
撮影ポイントの獅子ヶ鼻にはすでにカメラを構えた人達が集まっていて、ホッとした。。
4kmの道のりは長い気がしたけど、いざ着いてみると、あっという間だったように思えてくるから不思議。 -
冬の伊豆沼には、マガンや白鳥をはじめ、多くの鳥達が越冬に訪れている。
マガンは遠くシベリアからこの地まで飛来してくる。
震災があったけど、この冬は例年以上に多い、約7万羽が飛来しているという。
すでに遠くから「クワッ、クワッ」という鳴き声が聞こえてくる。 -
けれど、写真撮影はめちゃくちゃ難しい。。
望遠をかなり使わないといけないし、まだ完全に明るくなっていない時間だから、光のバランスを工夫しないとだめ。
僕の場合、急いであれこれとカメラの設定をいじくってるうちに、マガン達がどんどんと飛び立っていってしまった。。(笑)
う〜ん、きっとここに集まってる、カメラが好きそうなおじさん達は上手く撮れてるんだろうなぁ〜。 -
マガンは全部が一斉に飛び立つわけじゃなくて、ちょっと遅れて飛び立つグループもいる。
このマガン達が羽ばたく音や鳴き声が、自然の素晴らしさを感じさせてくれる。
日本の音風景100選にも選ばれた光景。
東北にこんな壮大な光景があったなんて♪ -
伊豆沼のマガン達は春が訪れる3月頃、北へと帰っていくという。
マガン達が帰る頃、震災から1年を迎えることになるんだろう。
新たな春はどんな春になるだろう?
2011年、春の訪れは震災とともに始まった。
どうか、2012年の春は、穏やかな訪れであってほしいと願う。 -
なによりこの栗原がすごいのは、あれだけの強い地震に襲われながら、亡くなった人が1人もいない、ということ。
僕は震災のとき、栗原の被害のニュースがほとんど流れないのを見て、津波に遭った沿岸部の被害の方がひどいから報道されないだけで、実際は栗原も大きな被害が出てるだろうと思っていた。
けれど実際、栗原では死者や不明者はゼロだったのだ。
これは本当に驚くべきことで、すごい街だなと思う。 -
バスは栗原の中心市街地や市役所の前を通っていく。
街並みを見ても、とくに建物の大きな被害は見られない。
震度7でこれだけの被害で済んだというのはやっぱりすごい。
岩手・宮城内陸地震の教訓が生かされたということもあるのだろうか。
栗原は強い、というか、日本は強い。
他の国ならこうはいかないだろうなと思う。 -
塩竈は港町だから、やはり津波の被害があった。
けれど、三陸の沿岸に比べると、かなり被害は少なかったらしい。
というのも、松島湾に浮かぶたくさんの小島が、津波の力を分散してくれたから。
松島がいち早く観光復興できたのも、津波の被害が少なかったからだ。
まさに、松島は松島に救われた、という気がする。 -
この市場がすごく活気があって面白かった!
たくさんの店が並んで、そこに海産物がずらりと揃う。
元はプロの業者対象の市場らしいけど、普通の観光客も買うことができる。
店の前で親父さんが巨大なマグロを捌いてたりして、そんな光景を見てるだけで楽しい。 -
水揚げ日本一のマグロをはじめ、サケやサバ、アジ、ホッケ、カニまで、なんでも揃ってる感じ。
地方の市場とかってあんまり賑わってない所が多かったりするけど、ここは元気いっぱいな市場だ。
この市場の猥雑とした感じがとってもいい♪ -
大津波に姿を変えた東北の海だけど、こうして海から美味しい魚がたくさん運ばれてくる。
この街は、海と共に生きている街なんだなと思った。
そういう意味でも、今回の震災で海を恨むことはできないのかもしれない。 -
なんだか市場を散策していたらお腹がすいてきた。
というわけで、昼食は市場近くの伸光というお店で♪
面積当たりの寿司屋の数が日本一という塩竈市だけど、ここは海鮮丼が名物の店。
かなり混んでて、隣の待合室のような所でしばらく待った。 -
実はここ、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」に登場したお店。
震災前に鶴瓶さんが仙台出身の佐々木主浩さんと一緒に訪れ、さらに震災後にも再び訪れたという。
この店も津波の被害があって震災後は休業していたけど、鶴瓶さんの励ましがあって再開することにしたんだそう。 -

頂いたのは1000円のまぐろ丼!
実を言うと僕は生の魚って苦手で普段は寿司とかもあまり食べないんだけど、塩竈へ来てマグロ食べないってのはないでしょ、ってことで今回は特別に(笑)。
が、このまぐろ丼がめちゃくちゃ美味しかった!!
まぐろの甘みが口のなかでとろける〜。
初めてまぐろを美味しいと思ったかも。。(笑)
あっという間に完食した! -
見上げると、鶴瓶さんのサインが!
僕はこの放送を見てないので知らないけど、店の旦那さんも奥さんも明るくて気さくな雰囲気で、いかにも鶴瓶さんと相性が良さそうな感じ♪
店に入ってきた客に旦那さんが「どうぞー。カウンター座りなー」と言う。
すると奥さんが大きな声で「だめーっ!向こうに待ってる人がいるの!その人を店に入れちゃだめーっ!!」と叫ぶ。
「なんだよー。だめなのかよ。そんなこと知らねーからよー」と旦那さん。
とにかく賑やかで楽しいお店♪
地元のおじさんが「やっぱりここは違うね〜」と言って店を出ていく。
鶴瓶さん、ほんとにいい店を見つけたなぁ。。 -
塩竈の街、津波被害は少なかったとはいえ、それでもやはり津波の痕跡は残っていた。
道路が崩れていたり、ガードレールが横倒しになってたり。
本塩釜駅周辺はお店の窓がどこも新しいガラスで、ここにも津波が押し寄せたんだと実感した。 -
ようやく塩竈神社に着いた!
東北鎮護、と書いてある。
この塩竈神社は陸奥国の一宮。
陸奥国はみちのく、今の福島、宮城、岩手、青森に相当する地域のことだ。
つまり、今回の震災で被害を受けた地域ということになる。
だからこそ、その被災地の一宮である、この塩竈神社で復興を願おう、と思った。 -
塩竈神社を参拝♪
今回東北へ来て、ほんとによかったと思う。
震災以降、東北には暗く悲しいイメージを抱いていた。
けれど、実際の東北には、想像以上にたくさんの「光」があった。
東北の人達は前向きに、明るく、強く生きていた。
東北の旅をして、こっちが逆に励まされたような、そんな気がする。 -
確かに、本当の意味での復興はまだまだ遠い。
これから何年、何十年とかかるかもしれない。
でも、大丈夫な気がする。
このたくましい東北なら、いつかきっと本当の復興を遂げてくれるだろう。
すでに東北は、新しい明日へ向かって歩み始めていると思った。
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