秋雨を縫ってみちのくへ【2】〜横手城跡と雨に煙る北上線の旅〜
2位
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- 交通手段 :
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- 現地移動 : 高速・路線バス / 新幹線 / JRローカル / 徒歩
- 一人あたりの費用 :
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- 旅行費総額 : 5万円 - 10万円
- 同行者 :
- 一人旅
- 手配内容 :
- 個別手配
羽後本荘駅から羽越本線と奥羽本線を乗り継いで横手駅へ。
横手に立ち寄ったのは、この日の宿がこの街にあるから。
この街に来たのは2度目だが、前回は泊まっただけで街を歩かなかったので、今回は短い時間だったが横手の街を歩いてみることにした。
気になっていたのは、後三年の役金沢資料館と横手城跡だったが、バスターミナルの案内状で訊いてみたら両方を訪れるのは無理だと分かったので、今回は、横手城跡のある横手公園と武家屋敷跡、旧日新館、そして徳川家康の側近だった本多上野介正純の墓碑を訪れることにした。
翌日は、あいにくの雨模様。
どうも気分が乗らず、とりあえず北上線に乗って岩手県側へと出ることに。
途中のほっとゆだ駅で温泉に入って旅気分を盛り上げようとしたのだが、結局は焼け石に水で、その後も上手く行かず、諦めて早めに切り上げて帰ることに。
まあ、たまにはこんな時もありますね。
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羽後本荘駅12:42発の秋田行きに乗車。
歩き疲れていたので爆睡。
秋田駅からは、13:36発の奥羽本線の院内行き乗り換えて横手駅へと向かったのだが、途中で下り列車の遅れを待ったため、横手駅には10分ほど遅れて到着した。 -
とりあえず宿へ向かいチェックイン。
部屋の窓からは、横手駅と街並みが一望。
部屋に荷物を置いて、早速横手の街へ。
駅近くのバスターミナルへ行き、案内所で後三年の役金沢資料館と横手公園への行き方を尋ねると、横手公園に近いバス停を通る便がすぐに来るというので、そのバスに乗ることにした。 -
15:27発の上台行きのバスに乗り、横手病院前バス停で下車。
バス通り沿いを横手公園はどこかなと歩いていたら、雰囲気のある建物が現れた。
手前の角に伊東旅館とあるけど、まさか旅館じゃないよなと思って見てみたら旅館だった(笑)
ちょっと泊まってみたい気もする。 -
伊東旅館の前を通り、横手公園の登り口へ。
七曲と呼ばれるこのつづら折りの坂道が大手門跡へと続く横手城の大手道なのだが、今は立派な車道が出来ているので、この道を登って横手公園へ向かう人はほとんどいないのだろう。
この日は、曇り空だった上、鬱蒼と茂った木々のせいで昼間とは思えないほど薄暗く、結構不気味な感じだった。 -
大手門跡を通り二の丸の武者溜跡へ。
その武者溜の先にあるのが横手城の模擬天守。
横手城には天守は存在しなかったのだが、展望台として観光用に建てられたものだ。
中は資料館になっていて、最上階に展望台がある。 -
展望台から降りる途中で受付の女性が走って来た。
何事かと思ったら、今、ちょうど地震があったらしく、安全を確認に来たとのこと。
「地震???」。
「全く感じませんでしたよ」と言うと、「結構大きかったんですよ」と。
ん〜鈍感なのかなぁ。
外へ出て二の丸跡を歩いていると、小野寺氏彰徳碑という立派な石碑を見つけた。
横手城の前身である朝倉城を築いた小野寺氏を讃えるものなのだ。
小野寺氏は、関ヶ原の戦いの際、西軍に付いたために所領を没収された地元の豪族。
その後の横手城は、秋田久保田城に入った佐竹氏の支配下で明治を迎えたため、400年もの間、小野寺氏は地元で忘れられずにいたということになる。
これってかなり凄いことではないだろうか。
日本人は判官贔屓が強いということもありますけどね。
小田原の北条氏なんかはいい例。
私なんかも、勝者より敗者のほうが気になる質です(笑) -
本丸跡に登ると、お社が建っていた。
秋田久保田藩の祖・佐竹義宣と戊辰戦争で戦死した藩士の霊を祀る秋田神社で、戊辰戦争で焼失した横手城の門の残材を利用して建てられたもの。
正面の柱には戊辰戦争の際に撃ち込まれた弾痕が残っているそうだ。
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横手公園を後にして、今回、ぜひ立ち寄りたかった本多上総介正純の墓を探すことにした。
手にしていた地図があまりにもアバウトで、住宅地の中をウロウロしていたら、旧日新館という案内を見つけたので立ち寄ってみることにした。
この建物は、横手中学校の英語教師として赴任したアメリカ人教師の住居として、明治35年(1902)に建てられたもので、洋式の工法を取り入れているが、日本人大工の棟梁によるものだそうだ。
中も見てみたかったが、この日は入ることができなかった。
ちなみに、秋田県内の残る唯一の木造洋風住宅とのこと。 -
旧日新館からさらに歩いてみたが見つからず、道を尋ねようにも人影も無し。
諦めかけていた時、ようやく地元のお年寄りに出会ったので場所を教えてもらった。
辿り着いてみたら、ここがあの本多正純の墓所なのかと思うほど、あまりにも殺風景な場所だった。
というか、お墓があるわけでもなく、本多上総介親子終焉之地と刻まれた石碑が建っているだけだった。
※実際には、この時ちょうど整備中で、墓碑は撤去されていたそうだ。
本多正純は、徳川家康の側近中の側近で権勢を振るったが、家康亡き後、有名な宇都宮城釣天井事件で失脚し、ここ横手へ流罪となり、この地で生涯を終えた。
さぞかし無念だったことだろう。
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バス通りへと戻ると、横手川に面した歩道に大きな樹がモニュメントのように立っていた。
脇にあった案内板によると、羽黒の柳と呼ばれる樹齢100〜200年ほどの枝垂れ柳だそうだ。
以前は、樹高30mもある大木だったそうだが、水害などにより衰え、枝も折れてしまい今のような姿になってしまったそうだ。
それでも、手厚い保護の甲斐もあり、小さな枝にはまた緑が戻ったとのこと。
人間の叡智は、自らの繁栄だけではなく、地球に棲むすべての命のために使ってこそだと改めて思わせてくれた。 -
帰りのバスはと時刻表を確認したら、何と最終が16:21。
今の時刻は、17時過ぎ。
1日5本って少なすぎないか。
仕方が無いので、横手川を渡って市街地へ。
橋の上から、横手城の模擬天守が少し見えていた。 -
四日市上丁バス停からバスに乗り横手バスターミナルへ。
お腹が空いてきたので、駅前にあった『食い道楽横手駅前支店』でご当地グルメの『横手やきそば』を食べることに。
『横手やきそば』は、ストレートの角麺を使用し、半熟卵を乗せて福神漬けを添えるのが一般的。
具はキャベツと豚肉と言う基本的なもの。
個人的には普通に美味しいといった感じかな。
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この店は、焼きそばだけではなく、居酒屋メニューも取り扱っていたので、そのまま晩酌タイムに突入。
秋田と言えばじゅんさいということで注文。
東京都で食べるのとは、大きさが違ってびっくり。
食べ応えがあり、食感も絶妙だった。
お酒は、地元横手の阿桜酒造の『阿櫻 寒仕込み純米吟醸』を。
このお酒は、秋田県産酒造米の秋田酒こまちを使用し、華こまち酵母によって醸されたもの。
まさに地酒だ。
秋田のお酒は基本的には好きなのだが、これもなかなかだった。
いったん宿に戻り、温泉で汗を流ししばし休憩。
『ホテルプラザアネックス横手』は、今回で二回目の利用。
温泉付きなので、すでに定宿に決めているのだ。 -
夜になって小腹がすいたので、宿からすぐのところにある『鳥九』へ。
以前来た時は満員で焼き鳥をテイクアウトしてもらっただけだったが、今回は何とか座ることができ、比内地鶏の焼き鳥をいただいた。
ここは、横手プラザホテルに泊まるとワンドリンク無料になるので、日本酒を1合いただき、小一時間ほど寛いだ。
女将も気さくで居心地が良いし、お酒の種類も豊富で、郷土料理もあるので、次もまた立ち寄ろうと思う。 -
翌朝起きてみると雨。。。
今回も雨に祟られているな。
盛り上がりに欠けたまま、昨夜考えたとおり、とりあえず6:36発の北上線の始発列車に乗り岩手県側へと向かうことにした。
この日の予定は特に考えていなかったので、途中のほっとゆだ駅で途中下車して、駅にある温泉で朝風呂を楽しむことに。 -
ほっとゆだ駅は、湯田温泉郷の玄関口であり、駅には温泉施設が併設されているので、列車の旅の途中で立ち寄るには好都合。
大人250円という料金もありがたい。
源泉は近くの川尻温泉と同じ。
駅にある温泉らしく、浴室内に信号機があり、列車の到着が分かるようになっているのが嬉しい。
黄色になったら、そろそろ上がれという感じだ。 -
数軒しかない商店街を抜けると、目の前に雨に煙り幻想的な姿を纏った錦秋湖が現れた。
この湖は、湯田ダムにより出来た人造湖。
東西に細長い形をした独特の形をしているそうだ。
目にしているのは、その西の端の部分だけ。
錦秋湖は、秋の紅葉が美しいことで有名で、北上線の車窓からも楽しむことができるので、一度その季節にも訪れてみたいと思う。 -
8:21発の列車でほっとゆだ駅を出発。
終点の北上駅には9:06に到着。
2分の待ち合わせで東北本線の盛岡行きに乗り換え花巻駅へ。
ここで花巻温泉にでも行こうかと考えて駅前のバス乗り場へ向かったのだが、バスが行ったばかりで当分無い。
諦めて、花巻駅9:33発の快速『はまゆり2号』で盛岡へ向かった。 -
盛岡駅10:02到着。
この日はどうも感働きが鈍く、行き当たりばったりが空振りになるような感じだし、雨もやむ気配が無いので、思い切って旅を切り上げて帰ることにした。
指定を取ってあった『はやぶさ』初乗車はお預けだ。
しかし、三連休の最終日だけあって、上りの『はやて』すべては満席。
結局、10:57盛岡始発の『やまびこ272』の自由席に乗車。
まあ、時間はたっぷりあるのでのんびり行こう。
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