2015/05/08 - 2015/05/08
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Tam-Kさん
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かさいまちあそび2015 「歩いて楽しむかさい」プログラムのひとつとして「ボランティア駅長と行くうずらのウォーキング&トレイン」が開催されました。
写真は鶉野飛行場です。戦時中の1200mの滑走路が今もそのままの姿で残っています。
このイベンでは、北条鉄道法華口駅のボランティア駅長さんを務められている、鶉野飛行場戦争遺跡の名ガイド上谷さんと、駅舎パン工房の北垣さんと共に行く北条鉄道乗車&ウォーキングイベントです。
北条鉄道乗車記は以下のご覧下さい。
http://4travel.jp/travelogue/11008811
この日は、朝に北垣駅長が待つ北条鉄道終着駅北条町駅に集合、北垣さんと共に上り粟生行き上りの北条鉄道に乗車、一路法華口駅を目指します。法華口駅では上谷さんと合流後、鶉野飛行場を目指してのウォーキングのスタート、この日は快晴、春というよりは初夏の日差し、けれど爽やかな風のおかげで気持ちの良いウォーキングを始めむことができました。
ウォーキングは、上谷さんによる戦争遺跡と鶉野飛行場の歴史についてのご説明を聞きながらひとつひとつ順番に戦争遺跡を巡り、鶉野飛行場の「平和祈念の碑」を目指します。そして、鶉野飛行場へのウォーキングの後は、北条鉄道法華口駅、駅舎内の米粉パン工房「モン・ファボリ」にて遅い昼食、ここでは美味しいパンを食べながら法華口駅ボランティア駅長、上谷さん、北垣さんと楽しい会話を楽しみました。そして、食後のデザートにソフトクリームを北垣さんのご好意でご馳走になりました。
今日は、北条鉄道乗車に鶉野戦争遺跡ウォーキング、美味しいパンを食べながら両駅長さんを囲んでのおしゃべり、盛りだくさんでほんとうに満ち足りた時間を過ごすことができました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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イチオシ
北条鉄道法華口駅ボランティア駅長
上谷さん 鶉野平和祈念の碑苑保存会 鶉野飛行場調査研究の第一人者です。
北垣さん 駅舎パン工房モン・ファボリの業務の傍ら列車のお見送り、
今日はおふたりの北条鉄道名物ボランティア駅長さんと共に鶉野飛行場へのウォーキングを楽しみます。 -
北条町駅
9:15に集合、こちらでは北垣さんが受付をされていました。 -
北条町駅観光案内所内、ここに参加者が集まり早くも盛り上がっています。
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まもなく発車時刻、列車へと向かいます。
9:40発 粟生行き上り列車に乗り込みます。 -
列車内では北垣さんとツアー参加の皆さんとの話が弾んでいます。
それではツアーのスタート、 -
普段は駅でお見送りをされている北垣さん、今日は乗客として乗車、列車の一番で列車からの景色を楽しまれていました。
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緑が濃い北条鉄道沿線、
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播磨下里駅から法華口駅への直線、まもなく法華口駅に到着です。
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そして法華口駅に到着
上谷さんがこちらでお待ちでした。
先ずは法華口駅舎内で上谷さんから鶉野の戦争遺跡についてのお話を伺います。
ここでは、北条鉄道網引駅で終戦直前の昭和20年3月31日に起きた、紫電改不時着列車転覆事故についての経緯についてお話を伺いました。
その後、法華口駅を出発、ウォーキングのスタート、 -
まず最初に向かったのは弾薬庫跡です。深い林の中を進んでいきます。
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みどりの林の奥に佇む弾薬庫跡、ほぼ完全な状態で当時のままの姿を見ることができます。
ここにはもう2つの同様の弾薬庫があったそうなのですが、となりに建てられて大きな倉庫の建設によって、取り壊されてしまったということです。 -
イチオシ
弾薬庫は1m以上のぶ厚い鉄筋コンクリートで覆われた非常に頑丈な構造になっています。
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奥行は約10m、かつてここにはたくさんの機銃弾や爆弾などが保管されていんでしょうね。
そういえば昔、父から聞いた話ですが、終戦直後進駐軍に渡すぐらいならと兵隊たちが近くの池に弾薬を投げ捨てていたそうで、それを近所の悪ガキ達(父もそのひとり)がスキを見て池に飛び込み、底から銃弾を集める遊びがはやってたということでした。 -
法華口駅から鶉野の台地にある鶉野飛行場、姫路海軍航空隊の中枢部に向かう坂道、通称「軍隊道」です。
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この軍隊道周辺にはたくさんの素掘りの防空壕がみどりの木々の隙間にぽっかりと口を開けています。
これらの防空壕は、崩落等の危険性があるため立入禁止です。 -
「軍隊道」を登りきったあたりの道沿いに、巨大なタケノコを発見、隣の北垣さんと比べるとその高さに驚かされます。
ん、このポーズ、、、もしや法華口駅での、、、 -
この防空壕は姫路海軍航空隊の衛所のウラにあったものです。
ここには衛所とその先に隊門があり、姫路海軍航空隊の中枢部への入口だった場所です。
姫路海軍航空隊は、昭和18年10月に設立された実用機練習航空隊、赤トンボと呼ばれた2枚羽根の初等練習機での教程を修了し、実戦に向けての最後の練習、ここでは九七式艦上攻撃機、魚雷攻撃などを行う航空母艦に搭載する3人乗りの飛行機による訓練が行われていました。最盛期には練習生、隊員や職員など合わせて約2000名の人々がここにいたということです。 -
隊門の先はこのように大きく開けた草原となっています。
ここは、姫路海軍航空隊の中枢部、本部庁舎など木造二階建ての建物がたくさん列んでいました。今は、本部庁舎の裏にあった2つの防空壕が残るのみ、この防空壕は通信部隊の発電機と暗号分析に係る施設です。
現在ここは、神戸大学の試験場敷地となっており、中に立ち入ることはできません。 -
ここは滑走路の南端の先、深い林のなかに佇む旧対空機銃座跡です。
この中央部にここ鶉野飛行場へ来襲する敵機を迎え撃つ、2つの25ミリ対空機銃が据え付けられていました。 -
この対空機銃座には地下弾薬庫があり、地元の方々のご尽力で内部に溜まった水を抜く排水施設が設けられ、戦後70年の今年、ようやく内部へ入ることができるようになりました。
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地下弾薬庫へ向かう階段、
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内部は若干天井が低いですが広い暗闇の空間、ここにはたくさんの銃弾が保管されていた、
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一番奥に行くと機銃弾を上の銃座部へ運ぶための開口があります。暗闇の中から上を向き、この開口から見える青空を眺めるとホッとした気分になります。同時に今の平和な世の中への感謝の気持ちを噛み締めることができました。
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神戸大学の中にある小径、ここで映画「火垂るの墓」のロケが行われました。
この映画には、上谷さんも軍人役エキストラとして出演されました。 -
鶉野最大の防空壕、内部には大型発電機などの施設がありました。
ここも神戸大学の施設内にあり、境界部の小径から眺めます。 -
鶉野はとても開けた広い緑が連なる場所、ここは一体どこの国、といった風にも感じてしまう素晴らしい景色が楽しめます。
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旧飛行指揮所跡防空壕です。
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この防空壕の前には牧場が広がり、そしてここはかつて航空隊の駐機場があった場所です。現在もコンクリート製の駐機場跡が当時のままの姿で残っています。
今は厩舎が建っているあたりに格納庫がずらりと列び、神風特別攻撃隊白鷺隊が出撃する際には、ここで別れの盃が交わされました。 -
この防空壕も内部が見学できますが、通常は閉鎖されており、ガイドツアーなどのイベント時に解放されます。
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内部は二つの部屋に分かれており、当時はここから空襲時の指揮が行われ、通信機などの設備も備えられていたということです。
とても頑丈なコンクリートで造られ、70年以上経った現在もしっかりした状態が保たれています。建設時には、川砂を使い正確な配合が行われていた、とても質の高い仕事が行われていたと考えられます。 -
イチオシ
ついに滑走路に到着!
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全長1200m、幅60m、広大な滑走路の真ん中を歩いていきます。
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滑走路中央部にある「平和祈念の碑苑」です。
この石碑の裏には神風特攻隊、白鷺隊63名の名が刻まれています。 -
石碑脇にある藤壺、木陰で休憩、しばしここでおしゃべり、
長い歩きのあとのいっぷく、冷たいお茶がうまい! -
北垣さんが何かを発見したようです。もしや紫電改の部品、、、
この飛行場ではかつて海軍最後の戦闘機『紫電改』が終戦の日まで造り続けられていました。 -
イチオシ
法華口駅を出発し、軍隊坂を登り、途中弾薬庫跡、素掘りの防空壕、旧隊門跡、本部庁舎跡、対空機銃座、飛行指揮所、そして滑走路、約3時間のウォーキングを終え、再び法華口駅に戻ってきました。
帰りは田んぼの中をあるいて駅舎の向かいにある2番ホームに戻ってきました。 -
2番ホームは線路はありませんが遊歩道やベンチなどがあり、憩いの場所となっています。
この2番ホームへは駅舎側から線路を超えて直接行くことができません。
駅南100mの法華口踏切をわたって線路沿いの歩道を利用するとここへ行くことができます。
マナーを守り、みんなの楽しい場を保っていきましょう。 -
2番ホームから駅舎へ向かいます。駅の中には線路を渡る踏切などがないため、法華口踏切まで歩いてここで線路を横断します。
法華口駅構内では、決して線路に降りたり、線路を横切ったしないでください。 -
駅に着くとちょうど列車が入ってきました。
今日は私服の駅長、運転手さんと業務連絡??? -
それでは駅舎内パン工房、モン・ファボリの米粉パンの昼食です。
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美味しいパンを食べながら上谷さん、北垣さんを囲んでの遅い昼食、とても楽しいひと時です。
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北垣さんのご好意でソフトクリームを振舞ってもらいまいました。
ソフトクリームの匠がひとつずつ順番に絶品ソフトを作ってくれています。 -
今日は上谷さん、北垣さん両法華口ボランティア駅長さんとのうずらのを巡るウォーキング、というよりはたのしいピクニックでした。みんなわきあいあい、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
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法華口駅を訪れられたお客さんの赤ちゃんを抱く北垣さん
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そして列車が到着、
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北条鉄道、 ここはゆるいローカル線の雰囲気を満喫できる、とても居心地の良い鉄道です。
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かさいまちあそび、今回はその40のプログラムのなかから「あるいて楽しむかさい」、「ボランティア駅長といくうずらのウォーキング&トレイン」、たのしくウォーキングをしながらの歴史のお勉強、そしてボランティア駅長さんやほかの参加者の方々との触れあい、本当に楽しい時間でした。
このような企画はまた行って欲しいと共に、もっと市外の人への周知によってより広い範囲の人にこの素晴らしい法華口、うずらの、そして北条鉄道の魅力を感じてもらいと思います。 -
イチオシ
法華口駅ホームをいつも見守るテルくん、
今日は本当に最高のピクニック日和、もしかしてこの天気、影の功労者は彼かもしれません。
今日は、北条鉄道乗車に鶉野戦争遺跡ウォーキング、美味しいパンを食べながら両駅長さんを囲んでのおしゃべり、盛りだくさんでほんとうに満ち足りた時間を過ごすことができました。
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